難病と闘うオリックス・西浦 17年前の手紙に復活誓う「もう一回野球をさせてください神様」

[ 2021年3月22日 22:55 ]

オリックスの西浦颯大外野手
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 オリックスの育成選手・西浦颯大外野手(21)が22日、自身のツイッターを更新。17年前に両親からもらった手紙の画像をアップし、「もう一回野球をさせてください神様」と悲痛な思いを書き込んだ。

 西浦は昨年11月、「両側特発性大腿骨頭壊死症」を患っていることを公表。血流が低下して壊死(えし)状態となり、股関節機能が低下する国指定の難病で、同12月に左大腿の骨頭掻爬(そうは)骨移植術、今年2月に右大腿骨の同じ手術を受けた。今季から育成選手契約を結び、現在は入院しながら懸命のリハビリを続けている。

 手紙は西浦が5歳の時のもの。母親の直筆で「15年後の颯大へ」との題名で、20歳を迎えた息子へのメッセージが丁寧な文字で書かれている。

 その中で母親は「運動が大好きな颯大は今何をしているのかな?プロ野球の選手かな?有名になっていたりして」などと書き記している。息子は実際にプロ野球選手になったが、現在は難病と闘っている。

 「15年後は20歳!!成人してるんだね。どんな男性に成長しているのかな。15年後の颯大に願う事。それは颯爽として心も体も大きい男性になっていて欲しいという事です。何に対しても思いやりを持てて芯の強い男に成長している事を信じています」――。母の、両親の愛情たっぷりの手紙。再びグラウンドに立つ日を願った西浦は、「迷惑かけすぎてきた分、まだ親孝行が足りない」と記し、ユニホームを再び着ることで親孝行することを誓っていた。

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