好評!「たかなしきっちん」料理同様野球でも常に工夫

[ 2021年3月16日 09:00 ]

特製カレーを振る舞った巨人・高梨(左)と原監督
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 巨人の沖縄2次キャンプでサプライズがあった。昨季、楽天からトレード加入し、料理が趣味の高梨雄平投手(28)が、宿舎の夕食に手作りの特製カレーを振る舞ったのだ。原辰徳監督(62)も舌鼓を打った一品は、コロナ下でなかなか外出ができないチームにとって癒やしの一つになったはずだ。

 2月下旬、沖縄セルラーでの練習中だった。外野の芝生で練習する投手陣の姿を近くでみようと、外野スタンドにいると、宮本和知投手チーフコーチ(57)が報道陣に近づいてきてくれた。フェンス越しに「きょう、高梨クッキングやるよ。TG(高梨ジャイアンツ)カレーだね」と、沖縄の地で自身のYouTubeチャンネルの名前でもある「たかなしきっちん」が出張開店することを突然発表した。

 球団公式YouTubeでもそのカレー作りの模様が発信されている。夕食の約2時間前から仕込みを始めた高梨は、コック帽をかぶる気合いの入れようで、亀井善行外野手(38)からは「転職?」とのツッコミも入った。大人数分の量を作るのに戸惑いながらも、ニンニクやショウガを擦るところから始め、牛肉を炒めたりしながら、丁寧にトマトベースのカレーに仕上げた。プロ野球選手とは思えない手際の良さを見せ「料理すると普段何気なく食べてるものが、どれだけ手がかかっているのか分かる。それがいいですよね。ご飯に感謝するようになる」と料理愛も語った。

 料理の手際と同様、取材対応でも報道陣の質問には丁寧に受け答えをしてくれる高梨。自主トレでもダンサーの体の使い方をヒントに、野球の動き方に生かすトレーニングを行うなど常に工夫を凝らす。手際よく打者を料理し、今季の目標に掲げる「防御率0点台」を達成できるか注目したい。(記者コラム・田中 健人)

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2021年3月16日のニュース