さあ、神宮で「直接対決」だ 広島の先発枠を懸け、床田と中村祐が17日のヤクルト戦マウンドへ

[ 2021年3月16日 05:30 ]

開幕ローテーション入りを懸けてヤクルト戦に登板する広島・床田(右)と中村祐

 広島の床田寛樹(26)、中村祐太(25)両投手が開幕ローテーション入りを懸け、17日の対ヤクルト・オープン戦(神宮)に登板する。ライバルの遠藤が一歩後退し、結果と内容次第で当確ランプがともる正念場。大事な一戦に向け、15日に本拠地で最終調整した2人は“残りの先発枠”確保に強い意欲を示した。

 快晴のマツダスタジアム。床田と中村祐は登板が予定される17日のヤクルト戦に向け、西武戦(メットライフ)に16日先発する森下らと最終調整に汗を流した。開幕ローテーション争いの正念場。自力で当確を決めるべく、2人は強い意欲を燃やす。

 「すごく大事なマウンドになると思う。結果と内容をしっかり出したい」(床田)

 「人よりも自分。最後に名前が挙がるように、自分を信じて投げるだけ」(中村祐)

 床田は2月17日の巨人戦で3回零封と好発進するも、体調不良で2軍落ち。11日の教育リーグ・中日戦で4回1失点に抑え、再び争いの場に戻ってきた。2月の対外2試合を零封した中村祐は、10日の阪神戦で詰めを誤る4回3失点。ともに追試の意味合いが強い。

 言わば、決定打を欠いてチャンスを生かし切れていない2人。それでも永川投手コーチは「ローテーションで考えているから、そこ(神宮)で投げる。いい投球をすれば、そういうポジションになってくると思う」とアドバンテージを認める。

 開幕の先発6枠は大瀬良、森下、九里が確定。残り3枠を巡る争いは、14日の日本ハム戦後に降格が決まった遠藤が一歩後退。11日の教育リーグ・中日戦で5回零封した野村が浮上し、21日のソフトバンク最終オープン戦(マツダ)に満を持して先発する見込みだ。

 3・26開幕を10日後に控え、おぼろげに見えてきたローテーション。床田、中村祐、野村が内容の伴う結果を残せば当確ランプがともるが、そうでない場合は「遠藤との比較になると思う。高橋昂が最後に捲ってくる可能性もゼロじゃない」と永川コーチは言う。

 「前回2軍で投げた時は変化球が良くなかった。真っすぐの強さを維持しながら、変化球でカウントを取っていきたい」(床田)

 「前回は上体が突っ込み、直球の制球が悪かった。直球中心の中に変化球があると思う。そういう投球を心掛けたい」(中村祐)

 そろって満点回答を得られるか。神宮での2人の投球に注目だ。(江尾 卓也)

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2021年3月16日のニュース