巨人・桑田コーチ 実演指導へ始動!沖縄2次キャンプでの打撃投手に備え30分みっちりトレーニング

[ 2021年2月8日 05:30 ]

巨人宮崎キャンプで練習後、キャッチボールを行う桑田コーチ(撮影・木村 揚輔)
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 全体練習が終わった午後3時すぎだった。西日が差すサンマリン宮崎に、巨人・桑田投手チーフコーチ補佐が姿を現した。上着を脱いだユニホーム姿。居残り練習が始まった。

 「そんなに早く肩はつくれないので、準備でね。沖縄に行って投げられるぐらいにしたいですね」。1軍本隊は16日から沖縄で2次キャンプを行うが、桑田コーチは打撃投手を務めることを明かした。昨年引退したPL学園の後輩・吉川大幾スコアラーを相手にしたキャッチボール。左足を高く上げた現役時代と変わらない投球フォームで切れのいい直球を投げ込み、代名詞のカーブも織り交ぜた。

 その後は誰もいない外野グラウンドに移動。右翼から中堅までの約50メートルを10本ランニングすると、芝生の上に座り込みストレッチを開始した。足を180度開脚し、現役時代さながらの柔軟性を見せ、続けて体幹トレーニング。「登板」を見据える沖縄キャンプは約1週間先だが、30分以上かけて入念な準備を行った。その姿はエースとして活躍した現役時代と変わらない。

 打撃投手とはいえ、通算173勝の桑田コーチの投球は投手陣にとっても最高の教材になる。PL学園のOBとして出場した19年11月のマスターズ甲子園では最速126キロを計測しており、52歳は万全の状態に仕上げていく。

 この日、30メートル走をしていた桜井や大江には「手前で抜いているから28メートル走かと思ったよ。最後までやらないと。俺はそうやってきたよ」と厳しく指摘した。手を抜くことなく細部にこだわり、最善の準備を行う。選手にも求める心構えを実践し、実演指導に備えた。(田中 健人)

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2021年2月8日のニュース