明大 丸山主将を先頭に限界突破の練習続く

[ 2021年2月8日 13:19 ]

東京六大学野球

新フォーム完成へ、ひたすらバットを振る丸山
Photo By スポニチ

 4日から春休みに入った明大が本格的に合宿に入った。例年なら静岡・沼津キャンプを張る予定も緊急事態宣言下で中止。東京・府中市の同校グラウンドで汗を流している。

 今季から主将に就任した丸山和郁外野手(前橋育英)が常に中心にいる。午前中は守備、挟殺プレーなどを徹底的に行い、午後からはひたすらバットを振る。ケージ3個所で緩いボール、投手の生のボール、マシンのボールを打ち分け、ティー打撃、ロングティーと流れ作業のように1班6人に分かれて続いていく。1日1000スイングをノルマに夕方まで。「もう下半身がパンパンでやばいです」と丸山は言うが顔は充実感で明るい。

 昨年の入江大生(DeNA1位)まで11年連続ドラフト指名が続いている。今年の候補が丸山。50メートル5秒台の足に遠投100メートル超の肩と素材は一級品。問題は打撃。昨秋は・263と不本意な成績に終わり、オフは打撃改造に取り組んだ。試行錯誤の末グリップの位置をやや下げ、タイミングを取りやすいスタイルに変えた。「これにしたら、いい感じでバットが出るようになりました」とボールに対してバットの角度が数段よくなった。

 6日から同校OBで巨人で活躍した福王昭仁氏がフルタイム・コーチに就任。同じ左打者とあってフリー打撃でも気がついたことがあれば声を掛けてもらっている。プロ入りを視野に入れている丸山も「ありがたいです。いろんなものを吸収していきたい」と意欲的だ。

 今季のチームスローガンは「逆襲」。そして練習では「限界突破」が合言葉だ。昨秋、4番一塁で打撃5位に入った上田希由翔(1年=愛産大三河)ですらポジションが決まらないほど激しい競争の日々。丸山を中心に“打のメイジ”完成を目指し、ひたすらバットを振り続ける。

続きを表示

2021年2月8日のニュース