田中選手会長バックアップ任せろ!主将制復活でも、広島・会沢は「広輔が中心にいないといけない」

[ 2021年1月20日 05:30 ]

内野ノックを受ける広島・会沢(撮影・河合 洋介)
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 広島・会沢翼捕手(32)は19日、本拠地マツダスタジアムで自主トレを公開し、選手会長の田中広輔内野手(31)を全面支援する決意を示した。今季からキャプテン制が復活し、野手は鈴木誠が担当。ただ、新制度でも田中広が変わらずチームの中心を担えるように、選手間での活発な意見交換の必要性を提言した。

 笑いの中心には、どこにでも会沢がいた。合同練習に合流した新助っ人クロンに自ら歩み寄り、若手中心の参加メンバーの中でも積極的にコミュニケーションを取った。「(クロンに)なるべくいい雰囲気の練習環境にさせてあげたいと思っている。声をかけてあげて、早くカープに慣れてもらいたい」。チームを支えようとする姿勢は、自主トレ期間でも変わらない。

 選手会長の座は、19年オフに田中広に譲った。そして、今季からキャプテン制が復帰。田中広の選手会長2年目から鈴木誠が野手キャプテンに就任する新体制となるも、精神的支柱の会沢は、チームの中心は選手会長であるべきだと期待する。

 「広輔が中心にいないといけない。その中で、キャプテンが広輔のバックアップをしてあげたらいいと思う。キャプテン制に遠慮することはないと思うし、キャプテンも広輔に遠慮しなくていいと僕は思っています」

 18年から2年間選手会長を担い、リーグ優勝の先頭に立った経験があるだけに、選手会長の役割の重要性は誰よりも理解している。5位に低迷した昨季の反省を生かしながら、チームの理想形に向けて陰ながら尽力する。

 「いつも通りチームを見ないといけない立場。広輔とか(主将の大瀬良)大地、誠也が目の届きにくいところを見ていきたい。コーチに言われて動くのではなく自分たちから発信していくことが大事。そういうことができていれば、優勝もできていたと思う」

 今月9日からの3日間、鹿児島市内の最福寺で護摩行を行った。4年連続でともに参加した石原慶幸氏が昨季限りで引退し、堂林との2人きりで過酷な行を乗り切った。「気が引き締まる、いい行をさせてもらった。石原さんが引退され、みんなでカバーしあいながらやっていきたい」。田中広を中心とした赤ヘル一丸は、会沢の支えによって完成する。 (河合 洋介)

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2021年1月20日のニュース