巨人・坂本“速”人になる!瞬発力強化トレ導入で15年目さらなる進化

[ 2021年1月16日 05:30 ]

自主トレで打撃練習を行う坂本(球団提供)
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 巨人の坂本勇人内野手(32)が15日、沖縄での自主トレを公開。昨季、右打者最年少で通算2000安打を達成した32歳は、日本で張本勲氏(スポニチ本紙評論家)しか成し遂げていない通算3000安打に向け、再スタートを切る。自主トレでは、新たに瞬発力を鍛えるジャンプ系のトレーニングを導入。プロ15年目を迎えても進化した姿を見せる。

 今季はスタートダッシュを決める。坂本勇は昨季、開幕直前に無症状ながら新型コロナウイルスに感染。調整不足もあって序盤は不振に陥った。同じ轍(てつ)を踏まない。ベストな状態でシーズンに入るためにも「例年よりしんどいなと思いながら取り組んでいる」と追い込んでいる。

 年齢とともに弱くなりがちな瞬発力を鍛えるため、新たな取り組みも始めた。ジャンプ系のトレーニングだ。きっかけは昨年12月に行った日本ハム・西川との合同練習。西川はハードルを跳んだり、台の上でバーベルを手にジャンプしたりする。3度の盗塁王に輝いたいだてんから学び「今まで使ってこなかったようなところが筋肉痛になった。絶対プラスになると感じた」と手応えを口にした。

 昨季、右打者としては最年少となる31歳10カ月の若さで通算2000安打を達成。ただ、坂本勇には通過点にすぎず、今季は3000安打への再スタートを切る。「打ちまくりたい。そのために強い体をつくりたいと思う」。延期された東京五輪での金メダル獲得も悲願。悪化の一途をたどるコロナ禍の中で開催を願い「僕の野球人生の中で新しくできた目標の一つ。そのためにもムチを入れて頑張っている」と言った。

 そして主将7年目を迎える今季こそ、悲願の日本一奪還へ。日本シリーズではソフトバンクに2年連続4連敗という屈辱を味わった。「悔しさをチーム全体で感じながらキャンプ、自主トレをやらないといけない」。選手にそう訴えた主将は、ポスティングシステムでメジャーを目指したエースの菅野が残留したことに「本当に一番頼りがいがある選手だし、チームにとって良かった。日本で一番のピッチャーだと思うので、同じユニホームでプレーできることは喜び」と歓迎した。

 自身はジャンプ系のトレーニングを取り入れることで、まだまだ進化しようとしている。全ては開幕から安打を量産するため、日本一をつかむためだ。(小野寺 大)

 ≪合同自主トレ仲間からの質問大歓迎≫坂本勇は恒例の沖縄自主トレで同僚の増田陸、湯浅、阪神・北條と汗を流している。以前から食事の場でのコミュニケーションを大事にしてきたが、コロナ禍で外食も難しい状況。それでも「グラウンド内でも意見交換や話はたくさんできると思うのでそれで十分」と言い、若手には「技術の話や普段考えていることは聞かれれば全然話せる」と積極性を期待していた。

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