ロッテ育成2位小沼、ルーキーなのに3度目の春季キャンプ 昨季は阪神打撃投手のアルバイト

[ 2021年1月16日 16:13 ]

<ロッテ新人合同自主トレ>投球練習する小沼(球団提供)
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 ロッテの育成ドラフト2位・小沼健太投手(BCリーグ・茨城)が16日、ロッテ浦和球場での新人合同自主トレを行い、練習後のリモート取材で意外な経歴を明かした。

 ピカピカのプロ1年生だが、実は春季キャンプは3年連続3回目となる。昨年、一昨年と阪神の宜野座キャンプに打撃投手として参加。最初の頃は「当てたらどうしよう」と緊張しながら投球し、北條、江越に対しては「危なかったような気がする」と“死球疑惑”を持っていることを打ち明けた。

 それでも、練習の合間には投手陣のブルペン投球を見学し、昨季限りで現役引退した藤川の剛速球も目の当たりにした。「藤川さんはあの年齢で一番凄い球を投げていた」。プロ野球選手になりたいとの思いが、さらに強くなった貴重な経験だった。

 この日は、ドラフト1位・鈴木(法大)、育成4位・佐藤(専大)とともに2度目のブルペン入りも果たした。立ち投げながらも「マウンドが硬い。足を使って投げないと、球が低めにいかない」とプロ仕様の感覚を磨きつつある。

 プロ野球選手となる夢をかなえ、次なる夢は甲子園の阪神戦でマウンドに上がることだ。「フリー打撃で対戦した近本選手、大山選手は凄かった」。一日も早い支配下登録をつかみ、今度は真剣勝負で抑え込みたい。

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2021年1月16日のニュース