DeNA・康晃「守護神勝ち取る」昨季不調で明け渡した定位置奪還へ目標公言

[ 2021年1月8日 05:30 ]

坂道ダッシュを行う山崎康
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 「定位置」奪還へ、新年の誓いを立てた。神奈川県厚木市内で三嶋、国吉らとの自主トレを行っているDeNA・山崎が7日、今季への思いを力強く口にした。守護神を取り戻す。オフに入り初めて目標として公言した。

 「守護神を渡しているし、まずはそこを勝ち取る。勝負の年」

 ストッパーの座を新人から5年間守り続けた右腕は昨季、不調で7月末に先輩の三嶋に代わられた。中継ぎへの配置転換と、2軍落ちを経験。登板40試合で0勝3敗、防御率5・68、6セーブ8ホールドという数字を「ふがいない成績」と振りった。

 昨年12月の契約更改では「(この場で)クローザーに言及する必要はない」と平静を装った。だが「その時から思いはあった」という。侍ジャパンの抑えも務めた男の胸にたぎる炎は鎮火するわけがなかった。

 巻き返しへ着々と動き始めている。「スライダー、カーブも投げる。直球の質も向上させ、全ての球種のレベルを上げる」。代名詞のツーシーム以外の変化球も駆使して打者を抑えにいく。

 新年はプロ入り後初めて元日に始動。母校・帝京で体を動かし「今年に懸ける思いでそうした」と明かした。自主トレ仲間の三嶋への対抗心よりも「これは個人的な思い」と、自身のレベルアップに集中する。

 「緊急事態宣言も出る中でファンが安心して野球を見られる日が来ればいい。自分は2月1日のキャンプインからブルペンに入り一年間投げ抜く。例年以上に気合を入れる」。自分の居場所を取り戻し、守り抜いてチームを98年以来のリーグ優勝に導く。(大木 穂高)

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