【運命を待つドラフト候補】履正社・関本 父と同じ阪神か、それとも巨人か「不安しかないけど待つだけ」

[ 2020年10月23日 05:30 ]

ドラフト指名を待つ履正社・関本

 プロ野球ドラフト会議は26日に開催される。新型コロナウイルス感染拡大の影響でアピール機会が減少する中、運命の時を待つ候補選手を紹介する。今回は、2018年の大阪桐蔭以来、同一校から4人指名を待つ履正社・関本勇輔捕手(18)。

 やるべきことはやった。関本は3日後に迫った運命の日に向け「不安しかないんですけど、待つだけかなと思っています」と率直な心情を吐露した。

 阪神で活躍した賢太郎氏(本紙評論家)を父に持ち、二塁送球完了1・8秒台で高校通算25本塁打を誇る。面談を終えた阪神、巨人からは、ともに捕手として評価を受けており「こだわりがあるので、捕手でいきたい」とうれしさを隠さない。

 父からも「もう信じるだけじゃないか」と言われており、チームにこだわらずプロ野球中継を同時進行で何試合も見て、研究に研究を重ねてきた。「試合を支配して、投手の良さを引き出せる捕手になりたい」。画面の向こう側で活躍する「未来」を夢見ている。

 ◆関本 勇輔(せきもと・ゆうすけ)2002年(平14)9月28日生まれ、兵庫県西宮市出身の18歳。小1から野球を始め投手。苦楽園中時代は兵庫西宮ボーイズで捕手としてプレー。履正社では2年春からベンチ入りし2年春夏、3年夏の交流試合で甲子園出場。1メートル77、85キロ。右投げ右打ち。

 《履正社で4人指名待つ》今回のドラフトで、履正社からは小深田大地、関本勇輔、田上奏大、内星龍の4人が候補選手に挙がる。同一年度のドラフトで同じ高校からの大量指名は4人が最多で、18年の大阪桐蔭まで5度。大学、社会人チームを含めた全体で4人以上は同じく18年の東洋大4人まで24度。最多は5人で4度あり、最新は05年大学生・社会人ドラフトのNTT西日本で岸田護(オ・3巡目)、藤井淳志(中・3巡目)、脇谷亮太(巨・5巡目)、斉藤信介(中・6巡目)、山崎隆広(楽・9巡目)が指名されている。

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