阪神・原口 能見の気迫に3ランで呼応 「能見さんが抑えて流れつくってくれた」

[ 2020年10月23日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5-9広島 ( 2020年10月22日    甲子園 )

<神・広23>7回2死一、二塁、代打・原口は左越えに3点本塁打を放ち生還 (撮影・奥 調)
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 能見の意地に阪神・原口も必死のパッチで応えた。0―6の6回に2点を返すと、7回に登板した能見が3者凡退。流れをたぐり寄せる投球に、何度もバッテリーを組んだ男が、ひと振りで結果につなげた。

 「前の回に能見さんがきっちり抑えて流れをつくってくれましたし、将大(中谷)が粘ってつないでくれ、みんながつくったチャンスの打席で結果を出すことができたのでよかった」

 2―6の7回2死から梅野が左前打し代打中谷も9球目を中前打して一、二塁と好機を拡大。能見の代打として打席に入った原口が塹江の初球スライダーを捉えた一撃は弾丸ライナーで左翼席に飛び込んだ。19年8月4日広島戦以来、自身3本目となる代打アーチ。9月27日ヤクルト戦以来、31打席ぶりの3号3ランで一時は1点差に迫った。勝利には結び付かなかったが、矢野監督も「素晴らしい」と評価した。

 前回9月13日の対戦では5点を奪い3回途中であっさりと攻略した相手先発・薮田に、この日は5回までわずか1安打に抑えられた。6回にようやくつながりを見せ、1死から代打陽川の四球を起点に近本、糸原の連打で1点を返し、さらに暴投で2点目をもらった。

 3回までに6点を奪われる完敗ムードから、一時は逆転勝ちを想像させるまでに盛り返した。残り15試合。目の前の一戦にかける執念を最後まで継続し、来季につなげたい。(長谷川 凡記)

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