楽天・渡辺直人が現役引退を決断 いぶし銀の「松坂世代」最後の野手

[ 2020年9月12日 12:03 ]

楽天・渡辺直
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 楽天の渡辺直人内野手兼打撃コーチ(39)が今季限りで現役を引退することが、分かった。12日に球団が発表した。楽天、横浜・DeNA、西武の3球団を渡り歩いたいぶし銀の名バイプレーヤー。1980年生まれの「松坂世代」で唯一の現役野手が、14年の現役生活にピリオドを打つことを決断した。阪神・藤川球児投手(40)も今季限りでの引退を表明したばかり。またひとつ「黄金世代」の火が消える。

 渡辺直は、茨城・牛久高から城西大、三菱ふそう川崎を経て、06年の大学・社会人ドラフト5順目で楽天に入団した。10年オフに金銭トレードで横浜(現DeNA)へ。13年途中には交換トレードで西武に移籍する。17年限りで西武を戦力外となり、18年から古巣の楽天に復帰した。

 14年目の今季は、球団史上初となる兼任コーチ(1軍打撃)を務めている。選手としては開幕1軍メンバーに入るものの、出場機会がないまま6月25日に出場選手登録を外れた。ここまでの通算成績は、1134試合、3297打数853安打(・259)、7本塁打、229打点、115盗塁。13日に引退会見を開く予定という。

 人望の厚さは有名で、多くの選手の手本でもあった。派手さはなくても堅実に自らの役割を全うし、怪我をも恐れない全力プレーでチームに貢献するのが身上。ベンチでは常にチームのムードメーカーであり続けた。プレースタイルだけでなく人柄にも魅了されてきた多くの人たちにとって「直人ロス」は大きそうだ。 

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