楽天・茂木 球団史上初の延長逆転サヨナラ弾 連夜の長時間死闘制し「まだまだ上目指せる」

[ 2020年9月12日 05:30 ]

セ・リーグ   楽天5―4日本ハム ( 2020年9月11日    楽天生命 )

<楽・日>10回1死二塁、右越えのサヨナラ2ランを放った茂木(右)を出迎える楽天ナイン(撮影・沢田 明徳)
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 午後10時46分。楽天・三木監督は劇的な勝利の喜びを全力で表現した。1点を追う延長10回1死二塁で、茂木が右翼へ7号逆転サヨナラ2ラン。今季初のサヨナラ勝ちに導いた主将を、指揮官はベンチ前で抱擁した。「最高にうれしかったので、思わず抱きしめてしまった」。連敗が4に伸びた前日も2度の雨天中断があり試合終了が午後11時38分。2夜連続のロングゲームで、最後に笑った。

 1点リードの9回、クローザーのブセニッツで同点とされた。31分間の降雨中断を挟んで延長戦に。10回に遊撃・村林の2失策で勝ち越しを許したが、土壇場で試合をひっくり返した。チームの逆転サヨナラ弾は14年の9月8日オリックス戦での松井稼頭央以来、6年ぶり。延長となると球団史上初の快挙だ。

 ナインを奮い立たせたのは本拠地のファン。午後10時以降は応援歌が止まり、登場曲の音量も小さくなる。聞こえるのは手拍子だけだが、三木監督は「きのうも今日も、この天候の中で最後まで手を叩いて一緒に戦ってくれる。選手たちがどれだけ救われているか」と感謝を口にした。

 負ければ今季初めて借金生活に転落していた。首位のソフトバンクとは7ゲームの差があるのも事実だが「気持ちは折れていない。まだまだ上を目指せる」と茂木。このサヨナラ勝ちを、反転攻勢のきっかけにする。(重光 晋太郎)

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