阪神 リリーフ陣で逃げ切り!岩貞 窮地救った満塁斬り

[ 2020年8月30日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6―5広島 ( 2020年8月29日    マツダ )

<広・神>勝利投手となり、スアレスらナインを迎える岩貞(中央)(撮影・坂田 高浩)
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 阪神鉄壁のリリーフ陣が、チームの窮地を救った。存在感を示したのは、2番手の岩貞。出番は、一歩も退けない状況でやってきた。

 「いつも丁寧に投げることを意識していますが、今日も丁寧に投げることができ、ゼロで抑えることができて良かった」

 5回、1点差に詰め寄られ、なお2死満塁と追い詰められたところで先発・藤浪からバトンを託された。ヒットも四球も許されない極めてタフな場面。迎えた田中広を5球目のシュートで遊ゴロに仕留めリードを守った。続投した6回も抑えて1回1/3無失点と仕事を果たしたが「これを継続していきたいと思います」と淡々。先発から配置転換された背番号17の意地が垣間見えた。

 引き寄せた流れを後続の投手たちも手放さなかった。7回はガンケルが1安打を浴びながら零封。8回は馬場がわずか11球で料理し「ボールを低めに集めることができましたし、久しぶりに3人で抑えることもできたので良かった」と手応えを口にした。

 2点優勢の9回は守護神・スアレスが登場。1点を奪われたものの、最後は松山を157キロの直球で詰まらせる三ゴロで、リーグトップの11セーブ目を手にした。

 5点リードから追い上げられたものの、踏みとどまったブルペン陣。矢野監督は「サダ(岩貞)がやっぱり、今日の中では1番、殊勲。流れの中でしっかり止めた、次の1イニングをしっかり抑えてくれたっていうのが1番」とキャリア初の中継ぎで勝利投手となった7年目左腕を称えた。(遠藤 礼)

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2020年8月30日のニュース