中日 9回1死満塁の逆転機に大島併殺打でゲームセット、かばう与田監督「これはしょうがない」

[ 2020年8月30日 18:14 ]

セ・リーグ   中日2―3巨人 ( 2020年8月30日    東京D )

<巨・中>9回、グラウンドを見つめる与田監督(左)と伊東コーチ(撮影・木村 揚輔)
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 逆転を期待する歓声は、瞬く間にため息へと変わった。

 中日は1点を追う9回、デラロサの乱調による四死球で1死満塁の好機をもらった。一打同点、さらには逆転も狙えるチャンス。だが、大島が放った打球は遊撃へ転がり、6―4―3の併殺打でゲームセット。首位・巨人に競り負けた。

 「しょうがないです。四死球3つでストライクを取りにくるところを狙いにいったわけだから、これはしょうがない」

 試合後、与田監督は大島をかばった。

 ただ、最終回だけでなく再三、追いつくチャンスはあった。

 0―3の4回は、高橋の中前適時打で1点を返し、なおも2死一、二塁で京田が空振り三振。

 2―3の6回は2死三塁で京田に代え、堂上を代打に送ったが空振り三振。

 今季を象徴するように「あと1本」が出ず、打線はわずか4安打。指揮官は「なかなかチャンスをつくって1本が打てないとなると、こういう展開になってしまう。どうやって点を取るか、どうやって打てるようにするしかない」と敗戦後、おなじみとなった弁明をするしかなかった。

 8月は13勝11敗2分け。一時、9あった借金は5まで減ったものの、真夏の大反攻とまではならなかった。

 「答えるのはいつも一緒ですが、1試合1試合全力を尽くす、勝つために皆で相談をして全力を尽くす。それだけ」と与田監督。

 首位・巨人とは9・5ゲーム差まで広がった中、9月の戦いが始まる。「ゲームセットになるまで、皆でベストを尽くしていく。今日だめでも明日、気持ちを強くしていくしかない」と力を込めた。

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2020年8月30日のニュース