巨人 ドラ1候補は“大学No.1大砲”近大・佐藤輝明 糸井やギータほうふつ 本職は三塁も外野手で評価

[ 2020年8月29日 05:31 ]

近大の佐藤輝明
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 巨人が10月26日に行われるドラフト会議で、近大・佐藤輝明内野手(4年)を1位指名の筆頭候補に挙げていることが28日、分かった。この日、川崎市のジャイアンツ球場で編成会議を行い、即戦力野手を1位指名する方針を確認。東京ドーム内で取材に応じた大塚淳弘球団副代表編成担当は「1位は野手の即戦力。うちは投手と外野手が足りない。特にパワーヒッターが足りない。外れたら(先発)投手の即戦力」と説明した。

 佐藤は本職が三塁手ながら、関西学生野球リーグで2年春に外野手でベストナインに選出された左の長距離砲で、球団は外野手として評価しているもよう。1メートル87、94キロの大柄な体格で、近大OBの阪神・糸井やソフトバンク・柳田をほうふつさせる。リーグ通算11本塁打を放ち、近大OBの二岡智宏3軍監督が持つ最多13本塁打(82年の新リーグ以降)更新も期待される大学No・1スラッガーだ。

 現在1軍に定着している外野手は、日本人では38歳の亀井、31歳の丸の2人。松原、重信らが急成長を見せているが、まだ盤石ではなく、戦力の底上げは必須だ。プロ野球界でも屈指といえる160キロのスイングスピードを誇る佐藤は、将来の中軸候補として期待される。投げては遠投100メートル以上という強肩で、内外野を守れるユーティリティー性まで持ち合わせている。

 今年は全体で5、6人を指名予定。過去2年間は計12人で10人の高校生を指名したが、大塚副代表は「投手も即戦力。頭数が足りない。野手にいって、その後、即戦力の投手にいきます」とかじを切る方針だ。9月14日にスカウト会議を開き、絞り込みを行う。

 ≪戦力外通告の人数例年以上の見通し≫大塚副代表は来季以降の戦力構成にも言及。「「今(支配下登録選手が)69人なので(来季の)スタートを63、4にしたい。10人を外すか、育成に持っていくかしかない」と、例年より多く戦力外通告する可能性を示した。一方で、今秋ドラフトでは育成選手を10人前後指名する見込みとした。

 ◆佐藤 輝明(さとう・てるあき)1999年(平11)3月13日生まれ、兵庫県出身の21歳。小1から「甲東ブルーサンダース」で野球を始め、甲陵中では軟式野球部に所属。仁川学院では高校通算20本塁打で甲子園出場はなし。近大では1年春からリーグ戦に出場し2年春秋、3年春にベストナイン、2年秋にはMVP。1メートル87、94キロ。右投げ左打ち。

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