自力V消滅に中日・与田監督「何とか1本欲しかった」…首位との差まざまざ、好機に畳みかけられず

[ 2020年8月29日 18:03 ]

セ・リーグ   中日3―12巨人 ( 2020年8月29日    東京D )

<巨・中>打つ手の無いベンチの与田監督(左から3人目)ら(撮影・久冨木 修)
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 首位との差をまざまざと見せつけられた。

 中日は巨人に大敗を喫し、62試合目でリーグ最速となる自力優勝の可能性が消滅。

 与田監督は「いろいろな数字というのは当然、でてきますが、1試合1試合戦うというのは変わらない。どんな状況になっても最後までしっかり戦う。うまくいかなかったところはしっかり反省する」とファイティングポーズをとり続ける姿勢を崩さなかった。

 ただ、首位との差は数字に明確に表れている。中日は62試合を終え、リーグ最少の207得点。対する巨人は58試合でリーグ最多となる280得点。

 その数字を象徴したのが2回の攻防だった。中日は先頭・ビシエドが中前打、高橋も四球で続き無死一、二塁のチャンスをつくった。だが、阿部、京田ともに内野ゴロに倒れ、1点を奪うのがやっと。2死から郡司が左前打でつないだものの投手・ロドリゲスが空振り三振に倒れ1点止まりに終わった。

 一方の巨人は1死から中島が四球で歩くと、大城、若林の連打で満塁。さらに投手・今村が左前適時打でつなぎ、上位の坂本まで回したことでビッグイニングとなった。

 大量リードを奪った巨人は終盤、スタメンを下げて大幅に選手交代したものの、7回に控えだった重信、モタ、北村が3連打するなどどこからでも得点できる強さを見せつけた。

 好機をつくりながら、あと1本が出ないのは今季の課題だが「負ける時というのは、こういう形になる。走者を出してからチャンスボールをなかなか仕留められなかったし、相手投手も走者を出してからも粘り強かった。そこで何とか1本欲しかった」と与田監督。

 ただ、「アルモンテに久しぶりの本塁打も出たし、加藤も途中から出て、ヒットを打った。ちょっとずつ良くなっているのもしっかり見ていきたい」と選手を責めることはなかった。

 「どうしても先に点を取られるとバッターーも焦りが出てくると思う。終盤に1点でも2点でも取っていくというのがすごく大事。そういう粘りもしっかりやっていかないといけない」と与田監督。

 残り58試合。とにかく一戦必勝しかない。

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