天理 晴れて4強進出!ノーゲーム翌日に3発10得点快勝 山元は“2戦連発”

[ 2020年8月1日 19:12 ]

令和2年度奈良県高等学校夏季野球大会 準々決勝   天理10―0一条 5回コールド ( 2020年8月1日    佐藤薬品スタジアム )

<一条・天理>初回に打ち直し本塁打を放った天理・山元太陽捕手
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 今度こそ勝利をつかみ取った。前日7月31日は勝利まで「あと1死」の時点での降雨ノーゲームに泣いた天理が晴天のもと、10安打10得点の猛攻で勝利を収め、準決勝へコマを進めた。

 抜けるような青空に3本の放物線が舞い上がった。初回、前日の試合で“幻の3ラン”を放った山元太陽捕手(3年)が前日と同じ左翼席へとソロ本塁打を打ち込むと、6―0の3回には主将の下林源太内野手(3年)がリードを一気に広げる右中間3ラン。さらに4回には昨秋の明治神宮大会準決勝で大会史上初の1試合3本塁打を放った河西陽路(ひろ)内野手(3年)が右翼場外へ特大の一発を放ち、点差をコールド圏内へと広げた。

 頼もしい“おじさん”だ。山元は前日の“幻のホームランボール”を神奈川から応援に来てくれた甥にプレゼント。そのうえで「甥っ子が2人いるので、もう1個あげたい」と本物のホームランボールも手に入れた。「たまたまです。振り切ったのが、良い結果に繋がりました」。無心で放った先制弾だった。

 1年秋以来、2本目の場外弾で高校通算を12本に伸ばした河西は「打ったのはカーブ。手応えは今までの2、3番目に近いです。狙い球が来たので気持ちよく打てました」と満足そうな表情だった。

 指揮を執る中村良二監督(52)は「打線も上がってきたし、みんなでまとまって野球できるようになってきたので、少し安心しました」と控え目に手応えを口にした。

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2020年8月1日のニュース