早実・清宮福太郎 自身初4打点!和泉監督「本物になってくれると期待している」

[ 2020年8月1日 05:30 ]

西東京大会3回戦   早実11―1都府中西 ( 2020年7月31日    府中 )

<都府中西・早実>6回無死一、二塁、早実・清宮が中越え2点適時二塁打を放つ(撮影・村上 大輔)
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 都道府県高野連が独自に開催する代替大会は31日、全国で39試合が行われた。西東京では早実が都府中西を11―1の6回コールドで下し、4回戦に進出。日本ハムの清宮幸太郎内野手(21)の弟で、右の長距離砲として注目を集める福太郎外野手(2年)が「4番・左翼」で出場し、2安打4打点の活躍で勝利に貢献した。

 走者を還しチームを勝利に導く。清宮が4番の仕事を体現した。

 6点リードの6回無死一、二塁。1ボールからの2球目を振り抜いて中堅への2点二塁打とし「直球を狙って、直球が来たのでうまく打てました」。その後も打線がつながり、この回4得点。4番の一打が同回コールド勝利につながった。

 初回は内野ゴロの間に先制点を挙げ、4回も適時打。公式戦では自身初の1試合4打点だ。「一番(打点を)挙げなきゃいけない打順。ランナーが出た時に打った方がチームも助かるし、流れもできる」と笑顔で語った。

 4番として向上心を持ち続ける。27日の1回戦・八王子学園八王子戦では左腕から左翼場外に推定120メートル弾を放ったが、この日に向けては「左投手の練習をしていたら体が開いてきた。今日は開かないよう意識した」と修正。打ちにいくのではなく、引きつけて逆方向に打つ意識で練習を重ね、6回のダメ押し打につなげた。一方で「良い打点と悪い打点があった」と1、2打席の凡退の反省も忘れなかった。

 笑顔が似合う兄・幸太郎のような「愛されキャラ」に頼もしさも加わってきた。和泉実監督は「チームでも学校でも愛されている。次男坊なので愛きょうがある」と語り「勝負強く、打点を稼いでくれるので4番に置いている。マークが厳しくなる中で本物になってくれると期待している」とさらなる成長を望む。

 2年生ながら4番に座る清宮は3年生への思いを問われ、言葉に力を込めた。「1個上で関わってきた期間も長い。この代で勝ちたい。3年生と一緒に長く野球をやりたいです」。すでに風格を漂わせる17歳は、東京の頂点だけを見据えている。(岡村 幸治)

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