阪神・サンズ“100万円弾” バックスリーンへ4号ソロ ボーア不在もなんの

[ 2020年7月22日 05:30 ]

セ・リーグ    阪神9-4広島 ( 2020年7月21日    甲子園 )

<神・広(3)> 初回2死、中越えにソロ本塁打を放つサンズ (撮影・後藤 大輝)
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 今季の100万円獲得第1号は、2試合続けて3番を任された阪神・サンズだった。初回2死で九里から中堅に4号ソロアーチ。今年から新設された『ユニ・チャーム バックスクリーンホームラン賞』を獲得し、ニンマリだ。

 「うれしいね。去年からあるとうわさに聞いていた。今年あるとは知らなかったけど、チームの勝ちに貢献できる本塁打だったと思うし、そういう意味ではうれしい。個人的なこととしてもうれしいね」

 カウント2―1から高めに浮いてきたスライダーを強振した。「待っていた球種だった」という狙い通りの一発は16日のヤクルト戦以来4試合ぶり。初回に先制され、相手に傾きかけた流れを一振りで戻し、2試合連続打点を記録した。

 「スコアラーの方に投手の特徴や球種を教えてもらって、準備した上で試合に挑めているから、余裕を持って打席に立てる」

 ボールが見えている。3回2死の第2打席はきわどいコースを見極めて四球。5回2死三塁では左前適時打で貴重な追加点を生んだ。2試合連続複数安打を記録すると、7―4の7回無死一、三塁では欲を出しすぎず、四球でチャンスを拡大。2打数2安打に全4打席出塁と、これ以上ない活躍だった。

 日本での実績を持つマルテ、メジャー92発のボーアに比べて未知数な要素が多かったが、たしかな実力を発揮しはじめた。打率は・296まで上昇。いまや打線の中心だ。

 「いい歌に聞こえました。歌詞は聴き取れないけど、いい歌で、いい結果につながって良かったです」

 担当通訳がファンのリクエスト曲から選択した「FUNKY MONKEY BABYS」の『ヒーロー』は矢野監督が現役最終年に使用したモノ。曲名通り、打のヒーローの1人となり、指揮官へ勝利をプレゼントした。 (巻木 周平)

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2020年7月22日のニュース