巨人・岡本、2戦連発でセ一番乗り10号!球団日本人05年清原以来の快挙

[ 2020年7月22日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―0中日 ( 2020年7月21日    ナゴヤD )

<中・巨(4)>5回、岡本は2ランを放つ(撮影・森沢 裕)
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 巨人は21日、中日戦に勝利し、7連勝で貯金を10とした。岡本和真内野手(24)が5回に左翼席に自身3年連続2桁となる10号2ラン。セ・リーグ一番乗りの10号はチームでは2010年のラミレス(現DeNA監督)、日本人では05年の清原以来15年ぶりの快挙となった。先発の菅野智之投手(30)も今季2度目の完封で開幕から自身4連勝。昨季のセ・リーグ王者が首位独走の気配だ。 試合結果

 バットにしっかりとボールを「乗せる」。長距離砲やアーチストと称される打者が持つ独特の感覚だ。岡本の打球は9本塁打で並び、一塁を守っていた中日・ビシエドをあざ笑うかのように左翼席に着弾。チームの日本人では05年の清原以来15年ぶりのセ・リーグ一番乗りの10号だが「何とか追加点を取ることができて良かった」と冷静に振り返った。

 2―0の5回2死一塁。4番として首位チームに貢献する男が、甘い球を逃すはずがない。山本の初球、真ん中のスライダーを豪快に振り抜いた。2戦連発となる一発。「あまりそういうのは気にはしていないので、一試合一試合頑張りたい」と謙遜したが、わずか25試合目で2桁に乗せた。33本塁打を放って一気にブレークした18年は51試合目、31本塁打だった昨年は54試合目で到達。今季の量産ぶりを物語る。

 昨季は打率・265も今季ここまで打率・327、リーグ2位の27打点。結果を残せているのは、しっかり自分のミートポイントで捉えているからだ。新型コロナウイルスの影響による個人調整期間中も黙々とスローボール打ちを行い、ボールを呼び込む意識を徹底。下半身を中心としたウエートトレーニングも欠かさなかった。グラビアアイドルのウエストをしのぐ68センチの極太の太腿は今年も健在。12球団屈指の飛距離につながっている。

 打撃好調を維持するが、決して浮かれることもない。数日前からフリー打撃の前だけでなく、後にもティー打撃を導入。いま一度、自分のミートポイントを確認してから試合に臨む。ボール球を追いかけなくなり、好不調の波は減少している。DeNAとの前カードは19日の第3戦、9回の打席で決勝2ランを放ったものの計12打数1安打で8三振。カードが替わった初戦で不振を引きずることなく価値ある一発につなげた。

 現役時代の自身の愛称だった「若大将」を託した原監督も「敵としては嫌でしょうね」と評するほど、存在感は増すばかりだ。早くも漂う独走気配。若き主砲も、チームも波に乗っている。(青森 正宣)

 ≪チーム9人目≫岡本(巨)が2試合連続の本塁打でセ10号一番乗りを果たした。巨人打者のリーグ10号一番乗りは10年ラミレス以来で、日本人では05年清原和博以来15年ぶりとなった。また、岡本は18年の33本塁打、昨年の31本塁打に続く3度目のシーズン2桁本塁打になるが、チーム25試合目での10号は、18年の51試合を抜く自己最速ペースだ。なお、巨人で開幕25試合以内に10号到達は、04年阿部慎之助のチーム16試合目を筆頭に9人で17度目。うち、右打者は59、63、64、68年長嶋茂雄と89年原辰徳以来31年ぶり3人目。

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