デビュー戦で7回無失点快投の広島・森下 日米大学野球で培った外国人対策

[ 2020年6月21日 19:24 ]

セ・リーグ   広島1―2DeNA ( 2020年6月21日    横浜 )

<D・広>7回無失点デビューを果たした広島先発の森下(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 プロ初登板勝利は逃したが、広島のドラフト1位・森下暢仁がDeNA相手に先発して7回4安打8奪三振無失点の見事な投球を披露した。

 明大時代、善波達也前監督が「彼の将来のためになる」と主将に任命、学生日本代表監督も務めていたから2年から代表に選び日米大学野球やハーレム国際大会など外国人選手と対戦させてきた。

 昨年の日米大学野球ではMVPに輝く活躍。メジャーの卵相手に「カーブとチェンジアップが有効。カットボールも含め抑える自信はありましたよ」とサラリと言ってのけた。その経験をこの日のマウンドで実践。DeNA打線の軸であるソト、ロペス相手にカットボールを有効に使って無安打に抑え込んだ。

 主将という重圧も周囲を見て行動、チームをまとめる“人間力”につながった。緊張の初登板にも動じる様子はなく、150キロを超えるストレートに一級品の変化球。相手のラミレス監督が「エースになれるポテンシャル」と絶賛した。

 開幕前の練習試合で打たれ心配してメールをしても返信は「大丈夫です。収穫はありました」と自分を分析する能力を持っている。高校のU18日本代表から大学と順調に成長してきた森下。次回の登板がさらに楽しみになってきた。(アマ野球担当 落合 紳哉)

続きを表示

この記事のフォト

2020年6月21日のニュース