ソフトバンク・津森 史上初の初登板で満塁被弾も強心臓、ロング救援で打者13人に1失点奮闘

[ 2020年6月21日 19:08 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―5ロッテ ( 2020年6月21日    ペイペイドーム )

<ソ・ロ>2回途中から登板した津森(撮影・中村達也)
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 ソフトバンクの津森宥紀投手(22)が、史上初めてプロ初登板で満塁本塁打を被弾した。0―0の2回無死満塁の場面で、頭部死球で危険球退場を宣告された先発二保に代わってマウンドへ。対峙(たいじ)した井上への8球目の148キロ直球をバックスクリーンへ運ばれた。初登板投手がいきなりグランドスラムを打たれたのは、プロ野球史上初。「1人目ってことですか? いいですね(苦笑)。緊張はなかったですし、打たれたあとは、抑えたろうと思いました」と、強気を貫いた。

 二保が無死一、二塁から6番中村奨の頭部に死球を与えたのが午後2時25分。その瞬間から、ドラ3新人は、バタバタでブルペンでのキャッチボールを始めた。捕手を座らせて5球投げたあとにマウンドへ走り、同2時30分から、投げ始めた。

 森山良二投手コーチには「満塁で初(登板)。持ってるぞ! 思い切り行け!」とゲキを飛ばされたが、本人の武器は強心臓。「僕は投げなくても(肩は)大丈夫なんで。あったまってましたしワクワクが出てました」。 井上には一発を浴びたが打者13人に3安打1失点の力投。自己最速タイの149キロを計測するなど、ロング救援で61球を投げた。「ホームラン以外は良かったと思う。自分の投球ができた」と、意外な形で回ってきたデビュー戦を振り返った。

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