プロ野球 開幕延期決定、斉藤コミッショナー「遅くとも4月中に開幕できることを目指す」

[ 2020年3月9日 17:16 ]

<NPB会見>会見する(左から)オリックスの湊球団社長、斉藤コミッショナー、巨人の今村球団社長(撮影・西海健太郎)
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 プロ野球の4月以降の開幕延期が9日、決まった。3月20日にセ・パ両リーグで同時開幕する予定だったが、斉藤惇コミッショナーが東京都内で会見を開き「開幕を延期することを決定した。イースタン・リーグ、ウエスタン・リーグは3月いっぱいは無観客での練習試合とする」と話した。3月15日までのオープン戦は予定どおり無観客試合で行う。

 日本野球機構(NPB)とJリーグの両団体が設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」は9日に都内で第2回会議を行い、専門家チームからは「延期が望ましい」と助言を受けた。それを受けてプロ野球は臨時12球団代表者会議を開催し協議し、全会一致で延期を決めた。開幕時期について、斉藤コミッショナーは「日程のシミュレーションをしている。遅くとも4月中に開幕できることを目指す」と話した。

 12日に新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家チームの答申を受け、再度協議する。観客を入れた形の143試合制を維持を目指す中で、クライマックスシリーズなどの開催の有無や、中断期間としている東京五輪期間中の試合開催は最悪の場合できるのかも含め、検討していく。「延ばすところを延ばす、カットするところはカットする話になると思う」と斉藤コミッショナーは説明した。

 斉藤コミッショナーは「4月中といったのはあくまで希望。(感染者が)増加している状況であれば、なかなか難しい。お客さんへの(感染予防の)対応の部分でも、どの程度まで皆さまのご理解、納得していただけるのか」と話した。

 開幕延期は東日本大震災で3月25日から4月12日に変更された2011年以来。

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