新型コロナ、MLBも厳戒態勢 感染リスクの高い地域の訪問者に厳しい対応

[ 2020年3月9日 02:30 ]

 大リーグ機構(MLB)は7日(日本時間8日)、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、感染リスクが高い国・地域からの訪問者は入国後14日間たつまで各球団の施設への立ち入りを控えるよう要請しているとの声明を出した。対応は各球団に任される。関係者によると、対象は米疾病対策センター(CDC)の基準で決め、現時点で日本も入っているという。

 報道陣も含まれ、MLBは「内部では追加措置や、他の(スポーツの)リーグとの話し合いを進めている」としている。ファンには直接サインせず、事前にサインしたボールを用意することも検討されている。

 レッズの秋山は、この日の試合前、ファンにサインを求められて応じた。MLBや球団から明確な自粛要請がなく、選手ごとに対応が分かれており「なるべく自粛してくれ、という話でしたけど。難しいところですね」と困惑気味。「(方針が)徹底されていればファンの理解があると思う。“こういう場所ならやってもいい”とか、なるべく早く(方針決定が)あればと思います」と話した。

 大谷のエンゼルスでは、キャンプ地で選手、スタッフにMLB主導の対策説明会が開かれた。手洗いなどが徹底され、ジョー・マドン監督は「しっかり行うよう努める」と語った。筒香のレイズでも説明会を実施。ケビン・キャッシュ監督はファンサービスについて「交流したいが、接触は制限せざるを得ない」と理解を求めた。

《ロッカールーム立ち入り制限導入 NBAなども検討》
 AP通信によると、MLBのほか、米プロバスケットボールNBAや北米プロアイスホッケーNHL、サッカーの米プロリーグMLSが報道陣を含め、ロッカールームへの立ち入り制限を検討している。NBAは6日に各チームに、無観客での試合開催の可能性を通達。さらに、手指の消毒剤を常備し、遠征に同行するスタッフを最小限に絞るよう要請している。

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2020年3月9日のニュース