広島・森下 圧巻奪三振ショー! 5回8K無失点に佐々岡監督「当然ローテーションに入ってくる」

[ 2020年3月9日 05:30 ]

オープン戦   広島3―3西武 ( 2020年3月8日    マツダ )

<広・西>5回を投げ西武打線を8奪三振無失点に抑えた森下(撮影・奥 調)
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 広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22=明大)は8日、本拠地初登板となった西武戦に先発し5回無失点で8奪三振の快投を披露した。新たな魅力がまたも示された。オープン戦3試合目の登板で、即戦力として期待される森下が圧巻の奪三振ショーを展開した。

 2回先頭の外崎を内角直球で見逃し三振に仕留めると、続く中村にはワンバウンドするチェンジアップを振らせた。3回は木村、金子を連続空振り三振。4回は中村を再度、空振り三振に斬ると、圧巻は5回だ。スパンジェンバーグをチェンジアップで、栗山をカットボールで、最後の金子は真っすぐで、すべて空振り三振。異なる結果球に「全球種を投げ切れたのは良かった」とうなずいた。

 パ・リーグ連覇中の最強打線もお手上げ。昨季打点王で2三振した中村は「すごくいい球を投げていた。キレが良かった」と驚けば、侍ジャパン候補の外崎も「いろんな球種でストライクが取れて直球も強い」と脱帽した。

 西武先発は松坂。自身の背番号18は、かつて西武、レッドソックス時代に松坂が背負った代名詞でもあったが「自分のことで精いっぱいでした」と苦笑い。今春自身最長となる5回を投げ3安打無失点での「完勝」に「しっかり準備をしてマウンドに上がった。結果を出すだけだと思っていました」と充実感をにじませた。

 初登板となったマツダスタジアムのマウンドについては「とても投げやすかったです」と問題なし。「観客が入ったときに圧倒されないように」と話したように、目下の懸念材料は、無観客試合という異例の環境だけだ。

 先発陣は九里が降格し床田も低調で再編を強いられる中、佐々岡監督は「いいものを出してくれている。当然ローテーションに入ってくれるものと思っている」と開幕ローテーション入りを初めて明言した。次戦は15日ソフトバンク戦を予定しており、その後は中6日で開幕3戦目の22日・中日戦に向かうことが濃厚だ。
 「場所をつかめれば、そこを離さないようにしたい。開幕してからが勝負なのでここは関係ない。シーズンに入って結果を残せるように準備したいです」。オープン戦の好投で浮かれるような新人ではない。
(河合 洋介)

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2020年3月9日のニュース