ロッテ・福田秀 また先頭弾!!OP戦打率トップで4年ぶり開幕スタメン有力

[ 2020年3月8日 05:30 ]

オープン戦   ロッテ8―3ヤクルト ( 2020年3月7日    神宮 )

<ヤ・ロ①>初回無死、先頭打者本塁打を放つ福田秀(撮影・木村 揚輔)
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 ロッテの福田秀平外野手(31)が7日のヤクルト戦で先頭打者弾を放った。オープン戦2本塁打がいずれも先頭打者弾。2打数2安打で打率・615とし、オープン戦の首位打者に躍り出た。出場機会を求めてソフトバンクからFA移籍した14年目の31歳。新天地で4年ぶり2度目の開幕スタメンを勝ち取り、リードオフマンとして出場することが有力だ。

 狙い澄ました一発だった。初回、1番の福田秀に立ちはだかったのは、ヤクルトの開幕投手で通算171勝を誇る左腕の石川。フルカウントとなった。

 「プロで170勝以上されている大投手なので積極的に決め球を絞っていこうと思った」。ヒッティングゾーンを上げた。「(ゾーンより)低めに来たら三振でも仕方ない」。割り切ることで気持ちを軽くした。6球目、石川が外角を狙った得意のカットボールが内寄りに来ると、強振して右翼席に運んだ。

 2月29日の楽天戦で放った移籍1号も先頭打者弾。相手も松井とこの日と同じように一線級の左腕から打った。左打者は昨季、右投手の打率・295に対し、左投手には・135と苦にしていた。それでも、過去に巨人・菅野や日本ハム・大谷(現エンゼルス)から本塁打を放った「エースキラー」。今季は「サウスポーキラー」の称号も加わりそうだ。

 試合後、鳥越ヘッドコーチから「多摩大聖ケ丘以来やな」と声を掛けられた。同じ神宮球場で行われた06年夏の西東京大会準決勝・日大三戦。敗れたが、当時両打ちだった福田秀は8回に右打席から左翼へ本塁打を放った。実際にはプロ入り後の18年3月18日のヤクルトとのオープン戦でも本塁打を放っているが、高校時代の一発の方が思い出は深い。

 5回にも同じ左腕の高橋から左翼線二塁打。2四球も含め4打席4出塁と1番打者の役割を全うした。13打数8安打で打率・615とし、オープン戦打率トップに浮上。荻野が左膝の違和感で出遅れていることもあり、20日の古巣・ソフトバンクとの開幕戦(ペイペイドーム)では「1番・中堅」で移籍デビューすることが有力で、井口監督も「(1番起用は)あり得る。上位で打ってもらうのは間違いない」と話した。

 4年ぶりの開幕スタメン。福田秀は「ケガだけ注意して状態を上げていきたい」と開幕を見据えた。 (君島 圭介)

 《データ》福田秀(ロ)が2月29日楽天戦に次ぎオープン戦2本目の初回先頭打者本塁打。オープン戦でシーズン2本の初回先頭打者弾は18年宗(オ)以来。70年以降のロッテでは福田秀だけだ。2本とも左腕から打ったが、今オープン戦で右投手には9打数4安打(打率.444)だが、左投手には4打数4安打、2四球と6打席全て出塁している。これで打率を.615とし、オープン戦の打率単独トップに立った。移籍1年目でオープン戦首位打者なら72年ロペス(ヤ=前年ロ)以来48年ぶりになるがどうか。

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