エンゼルス・大谷、打率1割切っても自己分析は“上向き”

[ 2020年3月8日 02:30 ]

オープン戦   エンゼルス4―4ロイヤルズ ( 2020年3月6日    テンピ )

6回、二ゴロに倒れたエンゼルス・大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(25)は6日(日本時間7日)、ロイヤルズ戦に「4番・DH」で出場し、2打数無安打、1三振、1四球。オープン戦通算成績は12打数1安打(打率・083)、8三振となったが、状態は上向きであると自己分析し、順調な調整ぶりを強調した。

 6回の第3打席。救援右腕マッカーシーが投じた初球92マイル(約148キロ)のツーシームを強振した。結果は二ゴロだったが、大谷は笑顔だった。「タイミングと距離感は構えから良かった。インパクト辺りまではホームランいけるんじゃないかというくらいの感じ。軌道がちょっとずれた感じ」。紙一重の凡打だったことを明かした。

 2日前、ジョー・マドン監督は「タイミングが少しずれている」と指摘。しかし、本人はこの日「タイミングは重視していない。一番は構え」と投手が投げる以前の初動がポイントだと切り出した。

 「始まる段階で、どうやってピッチャーを捉えているかによってその後が変わってくる。そこさえできていれば、後はちょっとしたところ。気にしなくていい」

 好感触は第1打席の四球、第2打席の見逃し三振でも得ていた。「練習でやっていること、打席の中でどうやって見えるかという所は凄く良かった」と振り返り「タイミングはずれていない。振り出しの軌道と距離感次第。そこら辺の微調整かなと思います」。現在地をこう表現した。

 確かな手応えが余裕を生んだのか。1年目の18年、オープン戦が32打数4安打で打率・125だったことを引き合いに「1年目は4本打ったみたいなので、あと3本打てるように頑張りたいなと思います」と笑顔をこぼした。結果でなく内容。打者一本で迎える開幕へ、大谷は順調に調整の階段を上がっている。(笹田幸嗣通信員)

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2020年3月8日のニュース