阪神・木浪 チーム1号!し烈遊撃争い先制パンチ「自分のスイングができた」

[ 2020年2月9日 05:30 ]

練習試合   阪神7-6中日 ( 2020年2月8日    北谷 )

中日との練習試合の4回2死一、二塁、木浪は右中間3ランホームランを放つ(撮影・椎名 航)
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 アツすぎる遊撃争いで木浪が強烈な“先制パンチ”を放った。1打席目で二塁打、2打席目には2020年チーム1号となる本塁打。初の対外試合で、これ以上ない好スタートだ。

 「“一を大事に”という言葉を自分の中で持っている。最初の対外試合ですし、1打席目からしっかり入れるよう準備をしていた。自分のスイングができたと思っています」

 2回2死は初球を空振りした後、山本の外角高め変化球を右中間にライナーではじき返し、4回2死一、二塁では阿知羅の直球を中堅右まで運んだ。仕留めたのは、2ボールから甘いコースとは言えない外角寄りの速球。「入ると思わなかった」と振り返る本人と同じく着弾した瞬間、どよめきが巻き起こった。

 「7番・遊撃」で先発出場し、DHだった北條と6回から入れ替わった。矢野監督から遊撃に就く順番をじゃんけんで決める“前後半制”を提案され、勝った木浪が先に守った。

 「どっちでもいいと言ったら怒られるし、シーズンに入ったら、もちろん決めるけどさ。今日の段階ではどっちでもいけた。明日は逆でいくけど、そういう高いレベルで争ってくれればいいと思う」

 昨季の打撃成績だけなら木浪が優勢でも、指揮官の考えでは対等だ。最初の2打席で結果を残した木浪には「自分のことをしっかりやるのが一番大事ですから」と過剰な意識はない。ただ、周りには2人の間で飛び散る火花がハッキリと見える。

 思えば、昨春も初実戦だった紅白戦で3ランを放つスタートダッシュを決め、開幕遊撃の座をつかんだ。「全てがうまくいくわけではない。壁にブチ当たった時にどうするかが大事」。経験という財産を武器に迎える2年目。熱き戦いから目が離せない。(巻木 周平)

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