日本ハム・柿木 脱皮へ「あえて」躍動感消す新フォーム「直球はいい感じ」

[ 2020年2月9日 08:15 ]

日本ハム紅白戦   紅組2-3白組 ( 2020年2月8日    名護 )

日本ハム紅白戦、5回に登板した柿木(撮影・高橋茂夫)
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 【キャンプ追球ズーム ここにFOCUS】過去の栄光にこだわりはない。日本ハム・柿木が大きな決断を下し、新フォームに取り組んでいる。紅白戦の結果は1回2安打2失点で最速139キロ止まり。それでも「直球はいい感じ。やってきたことを出せて自信になった」と前を向く。

 昨季までノーワインドアップから左足を上げる前に軽く沈んだ右足がピンと伸び上がるようにして反動をつけ投げていた。それが躍動感につながっていたが、力みも生まれ球質も一定しなかった。昨季は1軍登板なく2軍26試合で2勝4敗、防御率8.24に終わり「高校時代はスピードが出ればいいと思っていたけどプロは150キロでも打たれる」と実感。オフからフォーム改良に着手した。右足の「伸び」をなくし、セットポジションに変更。力みが消え、直球の質は格段に向上した。

 二人三脚で改良に取り組む加藤2軍投手コーチは「甲子園の方が球速は出ていたけど質は今の方がいい」と語る。大阪桐蔭のエースとして18年夏の甲子園を最速151キロの直球で制した右腕が、生まれ変わろうとしている。(東尾 洋樹)

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2020年2月9日のニュース