ソフトBルーキー佐藤&柳町、実戦シート打撃で初打席初安打 マッチ以来の開幕1軍へ猛デモ

[ 2020年2月9日 05:30 ]

宮崎キャンプ ( 2020年2月8日 )

シート打撃、初打席で左前打を放った佐藤(撮影・中村達也)
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 ソフトバンクは8日、今キャンプで初の実戦形式となるシート打撃を行った。ドラフト1位の佐藤直樹外野手(21=JR西日本)と同5位の柳町達外野手(22=慶大)がともに初打席で安打をマーク。球団では2006年の松田宣以来となる新人野手の開幕1軍へ、即戦力コンビがアピールに成功した。

 佐藤と柳町はベンチで互いに「ナイスバッティング!」と声を掛け合った。キャンプ初の実戦形式となったシート打撃。ドラフト1位の佐藤が左前打を放てば、次打者の同5位の柳町も左中間への二塁打で続いた。

 「佐藤が打っていたので“自分も打たなきゃ”と強い思いで入りました。緊張はあったが、やることは変わらないので」と柳町。同期で同じポジションのライバルを意識しながら結果を出した。一塁を守った内川から“初安打”の記念球を受け取った佐藤は「まさかもらえるとは。初打席、たまたまですよ。でも、課題の打撃で結果が出ました」と笑みを浮かべた。

 2人が対戦したのは2年目右腕の泉。佐藤は初球ボールからの2球目、内角直球をはじき返した。柳町はフルカウントから8球目の内寄りの直球を打ち返した。泉は「佐藤選手は直球狙いは分かっていたが、打たれる感じがした。柳町選手は簡単に終わらせてくれず粘ってくる。2人ともいい打者」と賛辞を贈った。

 柳町は快足でも魅せた。左中間への詰まった当たりで「(左翼手の)あの体勢は投げにくいと思っていた」と迷わず二塁到達。第1クール最終日、4日のフリー打撃では松田遼から左越えへ“プロ1号”を放っており、バットも足も好調だ。

 佐藤はJR西日本時代に「シュガー」の愛称で呼ばれ、柳町は慶大で「(往年のカンフー映画のスター)ブルース・リーに似ている」と言われた。ただ、プロでは「まだ浸透していません」と声をそろえる。人気も結果もアピール中だ。「安打は出たが、もう一つ上を目指さないと通用しない。継続してやっていきたい」と柳町。佐藤は「また実戦で自分の良さを出す準備するだけです」。バレンティンの加入で激戦必至の外野争いに新人2人が食らいつく。

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