オリ前倒し“キャンプイン”!96年以来のリーグVへ、1&2軍80人異例の休み返上全体自主トレ

[ 2020年2月1日 05:30 ]

ノックを受ける(左から)頓宮、吉田正、ロドリゲス、ジョーンズ、モヤ(撮影・井垣 忠夫)
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 キャンプインを翌日に控え、異例の光景が広がった。オリックスのキャンプ地・宮崎の清武総合運動公園。卒業試験のため、この日宮崎入りした育成ドラフト5位の鶴見(常磐大高)を除き、外国人選手も含めて1、2軍の80選手が自主トレを行った。西村監督やコーチ陣が指導できないだけで、まるでキャンプが始まったように見えた。希望者のみだったが、全員が休日を返上。新外国人のジョーンズも精力的に汗を流した。

 「施設を見たかったし、他の選手と一緒に動きたかった。キャンプではケガをせず、チームでの役割を考えてやっていきたい」。メジャー通算1939安打、282本塁打を誇る超大物助っ人だが、チームに少しでも早く溶け込もうとする姿勢が伝わってきた。

 フォア・ザ・チームに徹する姿は打撃練習でもうかがえた。室内練習場でのフリー打撃。39スイングで快音を響かせる一方で、バント練習も敢行。「打撃ケージに入るときは最初に2球ずつ、バントをすることを習慣づけている。試合でも内野の守備が下がったらセーフティーバントをやるかもね」。メジャーで通算30本のバント安打を決めており、小技も一級品。勝利のために、つなぎを意識する姿勢が何より心強い。

 オリックスは96年を最後に12球団で最もリーグ優勝から遠ざかっており、西村監督は「一人一人が変われるかが一番大事なところ。同じことをしていたら、またBクラスになる」と向上心を求めた。前倒しの“キャンプイン”は、巻き返しへの気概が表れた形。逆襲への旗印となるジョーンズは「アイム・ベリー・ストロング!」と高らかに叫んだ。(湯澤 涼)

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