広島 開幕は2年連続で大瀬良!佐々岡監督、年明け前に指名「エースに任せたい」

[ 2020年2月1日 05:30 ]

宮崎空港での歓迎セレモニーで花束を手にする佐々岡監督(撮影・奥 調)
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 広島・佐々岡真司監督(52)が1月31日、3・20開幕中日戦(マツダ)の先発に、大瀬良大地投手(28)を指名した。本人には昨年末に伝えており、2年連続2度目の大役に「責任、自覚をより持って、チームを引っ張っていきたい」と意気込んだ。ナインは、1日からの春季キャンプを前に宮崎・日南入りした。

 宮崎空港での歓迎セレモニーを終え、キャンプ地・日南の宿舎に入ったナインは、すぐさまミーティングに臨んだ。この中で佐々岡新監督は「皆で一つになり、優勝に向かって頑張ろう」と鼓舞。終了後、報道陣に対応して大役に言及した。

 「開幕はエースとして、柱としてチームを引っ張ってくれる投手に任せたい。本人には伝えてあります」

 3月20日、本拠地での中日戦。名指しこそ避けたが、佐々岡監督が「エース」と評し、「誰もがそう考えると思う」という表現に合致する投手は、大瀬良しかいない。昨季3月29日には巨人打線を8回零封し、菅野に投げ勝った実績もある。

 「昨年(の開幕)は自分自身が成長させてもらえたし、この経験は誰にも譲りたくないと思える、特別なマウンドだった。気を引き締めて頑張りたい」

 2年連続2度目の大役指名。年末に指揮官から連絡があり「開幕頼むぞ」と伝えられたという。早期の直々指名は右腕のハートに火を付けた。「その時期に言われるとは思わなかったので、背筋がピンとする思いで受け止めた。気持ちの入り方が違う」と明かした。

 V奪回を目指す佐々岡カープには重要な一戦。快投再現へ、春季キャンプを前に決断があった。2段モーションの再解禁――。疲労軽減に、シンプルな改良フォーム習得を目指したが「傾斜で納得いく球の確率が低い」などの理由で断念。原点回帰を、進化へと結びつける意気込みだ。

 「(開幕投手が)明確になっている分、しっかり調整しないといけない。優勝と日本一に向けていいスタートを切り、チームを引っ張っていきたい」

 3年連続で2桁勝利を挙げるが、昨季は勝負どころで敗れるケースが目立った。汚名返上し、真のエースへ。意気に感じる28歳が3・20竜斬りから、チームを2年ぶりのリーグ覇者へと導く。(江尾 卓也)

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