阪神・矢野監督「俺!作ってきた!」ビックリ“日本一スポニチ号外”手作り 秋には現実に!?

[ 2020年2月1日 05:30 ]

那覇空港に到着し、宜野座村関係者から花束を受け取る矢野監督(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・矢野燿大監督(51)は31日、沖縄県読谷村の宿舎で行われた全体ミーティングでスポニチのデザインと「矢野阪神 35年ぶり2度目の日本一」の見出しが入った新聞をサプライズ披露した。今年は超異例と言われた昨年の23分を大幅に超える35分間の熱弁。明確な未来予想図を掲げるとともに、鍛練の春のテーマを「日本一キャンプ」に定めた。

 どこよりも早い歓喜の号外新聞だった。午後5時から始まった全体ミーティング。キャンプ前日特有の緊張感漂う空気を、一瞬で変えたのが矢野監督だった。この日のために、練りに練ったサプライズ。満を持して球団首脳、首脳陣、選手、関係者、球団職員らの前で披露した。

 「俺!作ってきたから!」

 威勢良く取り出したのは、何と日本一達成を報じる新聞だった。そこには「35年ぶり2度目の日本一」の大見出しが躍っていたという。関係者の話を総合すると、大きさは額縁程度。菅義偉官房長官が新元号「令和」を発表した際のサイズ感が、しっくり来る。

 「ビックリしましたよ。こんなことは初めてですね」

 突然の言葉とサプライズ紙面を見た出席者は、思わず目を丸くした。記念すべき新聞には「スポニチ」のロゴも入っていたことが判明。オフシーズンも知識と教養を身につけるために勉強を続けていた指揮官と、親しい知人が相談して極秘で作成していた模様だ。バッグに忍ばせてキャンプ地に持ち込む周到ぶり。この言動は監督就任時から取り組む「予祝」の一環で、日本一奪回へのイメージをより鮮明にした。

 「どれだけ強く、イメージできるか、思いを強く出来るかというところに、オレはみんなの可能性を広げるということにもつながると思う。なれたらいいなでは、なれてない自分しかイメージできていない。なります!と言った瞬間になっているわけよ。その自分をイメージして日々過ごすことで俺は日本一になっていると思う」

 1時間10分に及んだミーティングでは、目的意識と覚悟の重要性を強く訴えかけた。そのうち、指揮官が熱弁を振るったのは35分。超異例の長さと言われた昨年の23分を大幅に上回っただけではない。「35」分という数字は奇しくも、「35」年ぶりに一致する。

 「自分の思いをぶつけました」

 思いはすべて伝えた。あとは選手たちを信じて見守るだけでいい。キャンプテーマは「日本一キャンプ」と命名した。どのチームよりも明確に描ききった未来予想図。歓喜に沸く秋が、目に浮かんでいた。(山本 浩之) 

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