ソフトB周東“足査定”で1400万円増　夢の盗塁王へ「内野手として勝負」

アップ更改した周東はサンタ姿で走るポーズを見せる（撮影・岡田　丈靖）
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　“足査定”で約3倍増！！ソフトバンクの周東佑京内野手（23）が3日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、600万円から1400万円増の2000万円でサインした。102試合に出場し、チームトップの25盗塁をマークし、233％のアップ率となった。侍ジャパンでプレミア12の優勝にも貢献したスピードスターは、来季目標に内野のレギュラー獲りを掲げた。

　鷹の韋駄天（いだてん）が足で大幅アップを勝ち取った。「足しか貢献できていない中、思っていたよりも評価してもらった。（評価は）ほとんど足」と周東。多くのフラッシュを浴び、「まぶしい」と初々しい表情を浮かべた。

　育成入団2年目の今季は開幕前に支配下登録を勝ち取り、102試合に出場。スタメン出場は22試合（内野4試合、外野18試合）だったが、チームトップの25盗塁をマークした。侍ジャパンにも足のスペシャリストとして選出され、プレミア12では4盗塁で盗塁王に輝き、日本の初優勝にも貢献。「1年前は世界一まで想定できなかった。充実したというか、自分でも想定外の一年だった」と振り返った。

　一気に駆け抜けたシーズンだったが、満足をしているわけではない。「盗塁王はプロに入る前からの目標。狙えるチャンスがあるなら狙っていきたい」。今季の盗塁失敗は5個だが「もっと走れるところがあった」と自己評価は厳しい。「100本ヒットを打って出塁したら、50回はチャンスが出てくる。四球も合わせると、さらに数を稼げる」と盗塁王へのイメージを描いている。

　夢のタイトル獲得には、定位置の奪取が必須条件だ。「スタメンで出ない限り、盗塁王はない。内野手なので内野手として勝負したい」。代走での出場から外野の守備に就くことが多く、悔しい思いを重ねた。来年1月の自主トレは今宮に弟子入りする。「技術や考え方を知りたい。もっとバットを振ってチームに貢献できるようになりたい」。一年のご褒美には腕時計を買う予定。先発出場に狙いを定め、周東が再び走りだす。