広島・田中広、3000万円減でサイン 定位置奪還へ「トレーニング頑張る」

[ 2019年12月4日 05:30 ]

契約交渉を終えて会見に臨む田中広
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 広島・田中広輔内野手(30)は3日、広島市内の球団事務所で来季の契約交渉に臨み、3000万円減の推定年俸1億5000万円でサインした。

 「レギュラーとして今年の結果は(チームの成績に)直結している部分はある。納得して判を押した」

 大幅減の条件提示には素直にうなずいても、野球のこととなれば譲れないものがある。今季途中に明け渡した「1番・遊撃」について問われると、「そこを1番に目指して、これからリハビリ、トレーニングを頑張りたい」と言い切った。

 「“1番・遊撃”で優勝を経験したし、やりがいも一番分かっている。そこへの思いはあるけど、やっぱり若いいい選手もいる。これから強くなっていくために切磋琢磨(せっさたくま)していきたい」

 開幕戦から「1番・遊撃」を務めながら、不振で5月上旬には打順降格を味わった。6月下旬には、2年目から続いた連続フルイニング出場が635試合でストップ。97試合で打率・193と低迷した。

 「僕1人の結果で勝てるかというと違うけど、3連覇の中ではしっかりと1番の仕事を全うできたので、少なからずそういうの(責任)は感じている」

 現在は、8月に受けた右膝手術からのリハビリをこなしている。来春は、2軍の1次キャンプの拠点が沖縄に変更される。2軍スタートを選択すれば、より温暖な環境で調整を行うことも可能ながら、新選手会長としての責任感が許さない。

 「それ(1、2軍か)は僕が決めることではないけど、選手会長だし、(1軍の)スタートには、しっかりとその場にいたい気持ちはある」

 来春キャンプに向けて「しっかりと合わせてオフを過ごしたい」と、初日を万全の状態で迎えることを見据えている。来春は小園らとの定位置争いが待つ。「1番・遊撃」の再奪取を口にして、完全復活への道筋を明確にした。 (河合 洋介)

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2019年12月4日のニュース