日本ハム、ドラ1河野が仮契約 憧れ杉内氏の背番「47」希望

[ 2019年11月12日 05:30 ]

日本ハムと仮契約を結んだ河野
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 日本ハムからドラフト1位指名されたJFE西日本の河野竜生投手(21)が11日、広島県福山市内のホテルで入団交渉に臨み、年俸1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1500万円で仮契約を結んだ。最速151キロの社会人No・1左腕。来季新人王の目標を成就するノルマに、日本ハムの1年目投手では06年新人王の八木智哉(12勝)以来となる2桁勝利を設定した。

 JFE西日本の女性社員から受け取ったバラの花束に、河野の表情が和らいだ。3年間過ごした福山市は「ばら公園」や「ばら祭」で知られたバラの街。大渕隆スカウト部長から「野球選手には珍しくバラの似合う男」と持ち上げられ、男前のマスクを崩した。

 愛を約束する花を手に、日本ハムで活躍していく誓いを立てた節目の日。上限の契約金1億円で合意したドラフト1位の選手として「高い評価をしていただいたので、即戦力でチームに貢献したい。一日も早く1軍の舞台で頑張っていきたい」と口にした。1年目の新人王という照準を、10月17日のドラフト当日から見据えていた。この日は、そこに至るまでの道を描いた。

 「まずは一年間投げ抜かないと獲れるタイトルではない。その中で、勝てる投手にならないといけない。開幕1軍に入り、投げる以上は2桁を目標としてやっていきたい」

 JFE西日本での最後の舞台となった社会人野球日本選手権は初戦で敗れ、悔いを残した。「思うような結果が出ず、このままだとプロで通用しないと思っている。オフシーズンで全てにおいてレベルアップしたい」。シーズンを戦い通せる体力、筋力両面のアップが直近のテーマ。日本ハムの秋季キャンプの猛練習もニュースで見ており「これから入る自分がゆっくりしていたら駄目。入って同じようにスタートできるように、今を大事にしたい」と話した。

 今後決まる背番号については「何番を頂いても関係なくやるだけ」と前置きしながら、「47」が空いていることを知ると「頂けるものなら頂きたい」と笑みを見せた。投球フォームをまねするなど、憧れの存在だった通算142勝左腕・杉内俊哉がダイエー、ソフトバンク時代に付けた番号だ。度胸満点のルーキーのユニホーム姿が待ち遠しい。(和田 裕司) 

◆河野 竜生(かわの・りゅうせい)1998年(平10)5月30日生まれ、徳島県出身の21歳。鳴門では3年連続夏の甲子園で先発し、3年夏は2勝を挙げて8強。17年に入社したJFE西日本では2大大会で9試合に登板し5勝1敗。昨年の日本選手権で2試合連続完封した。1メートル74、82キロ。左投げ左打ち。

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2019年11月12日のニュース