オリ・T岡田 復活目指し“裸一貫”覚悟のウインターL参戦「良いところを出せるように」

[ 2019年10月30日 05:30 ]

伊丹空港からプエルトリコへ向け出発するオリックス・T-岡田 (撮影・亀井 直樹)
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 オリックスのT―岡田外野手(31)が29日、鈴木優、漆原の両投手とともに、プエルトリコのウインターリーグに参加するため、伊丹空港から出発。起用法について詳細は全く聞かされておらず、若手2人と同様に自らの存在を確立する“裸一貫”からのスタートを覚悟した。

 「楽しみです。向こうでは自由に行かないことの方が多い。対応していかないといけない」

 ファーストミットだけでなく外野手用のグラブも持参する。14年目の今季は、打率・120、1本塁打、2打点で1軍に定着した09年以降では自己ワーストの成績に終わった。来季に15年目を迎える中での武者修行は覚悟を携えた旅路だ。

 現地ではマナティに本拠地を置く「アテニエンセス・デ・マナティ」に所属するが、食事が全て用意されているわけではなく、自炊も必要。「料理はできない」と断言し「いざとなったら、何でもぶっ込んで煮れば、何とかなる」と“タイトルホルダー”らしからぬハングリー精神さを見せた。

 空港では見送りに来た1歳の息子を抱え上げ、12月下旬の帰国まで約2カ月の別れを惜しんだ。「自分のプレー、自分のスイングをしっかりと。良いところを出せるようにしたい」。かつての本塁打王が復活に向け旅立った。(鶴崎 唯史)

 ▽プエルトリコ・ウインターリーグ 1938年に創設され現在は5チームが所属。マイナーの2A~3Aレベルと言われ、オフを利用してメジャーリーガーも参戦する。11年にはソフトバンク・柳田がメジャー通算311本塁打で同国の英雄、イバン・ロドリゲス氏とチームメートになり打撃指導を受けた。近年では15年にオリックス・吉田一と山崎福、16年にソフトバンク・松坂や巨人・岡本も参加している。

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2019年10月30日のニュース