Honda 4年ぶり初戦突破 先発東野が夏の反省生かす「初回から飛ばして」

[ 2019年10月30日 05:30 ]

第45回社会人野球日本選手権 第5日   Honda3―0JR西日本 ( 2019年10月29日    京セラD )

<Honda・JR西日本> 6回2/3を無失点に抑えたHonda先発の東野(撮影・平嶋 理子)
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 3試合全て完封試合だ。1回戦3試合が行われ、HondaはJR西日本を3―0で下した。先発した東野龍二投手(24)が6回2/3を無失点の好投を見せ、2回戦進出に貢献した。

 2投手による完封リレーで15年以来の初戦突破を果たした。先発した左腕・東野は6回2/3を5安打無失点に抑える好投。「都市対抗は初回の失点が結果的に負けにつながった。最初から飛ばしていきました」と振り返り、初回に2失点で初戦敗退した今夏の都市対抗の反省を生かした。

 直球の最速は138キロながらスライダー、チェンジアップなど多彩な変化球を制球良く散りばめた。3―0で迎えた4回無死一塁ではソフトバンク1位指名の3番・佐藤をチェンジアップで投ゴロ併殺。「大会前から全然調子が良くなくて…。その分、余計に丁寧にいけたかもしれません」と笑顔で話した。

 駒大から入社し、ドラフト指名が解禁された社会人2年目。しかし、今秋ドラフトでプロから指名されなかった。「チームを勝たせて全国で上に行く。勝てる投手だということを見せていかないと」。34年ぶり2度目の優勝へ。チームのために、自分のために一心不乱に腕を振る覚悟だ。 (桜井 克也)

 <JR西日本>ソフトバンクからドラフト1位指名された佐藤が50メートル5秒8の快足を披露した。初回に右前に運び、打球がバウンドする間に二塁を陥れた。「常に2つ狙うつもりでいます。スピードには自信があるので」。チームは零敗し、佐藤もその後の3打席は凡退。「悔しい。当てにいってしまった。プロで打撃をもっと伸ばして、3拍子そろった選手にならなくては」と社会人最後の試合に笑顔はなかった。

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2019年10月30日のニュース