マー君、10日オールスター戦2番手登板へ「自分らしく 胸を張ってやりたい」

[ 2019年7月10日 05:30 ]

さオールスター戦初登板!本塁打競争を真剣なひょうじょうで見守るヤンキース・田中(右端)(共同)
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 ヤンキースの田中将大投手(30)は9日(日本時間10日午前8時30分開始)のオールスター戦に、ア・リーグの2番手で登板することが有力となった。指揮を執るレッドソックスのアレックス・コーラ監督が起用法を明かし、先発するアストロズのジャスティン・バーランダー投手(36)に続き登板する。8日(同9日)の本塁打競争はメッツのピート・アロンソ内野手(24)が優勝した。

 浮ついたところは一切なく、落ち着いていた。2度目の選出ながら、14年は負傷辞退し、実質初めての球宴。早朝にタンパからクリーブランドに入った田中は、2番手での登板が有力となり、冷静に本番を見据えた。

 「キャリアの中でも新しい1ページにしるされる。自分らしく、自分の投球スタイルでいければ。(シーズンの課題は)意識しながらやりますよ。なんならそのボールばかり投げてもいいと思ってます」

 派手なパフォーマンスは好まない。お祭りムードを味わった上で、課題と向き合い後半戦へつなげるつもりだ。前半戦は「スプリット」が安定感を欠いた。頂上舞台の土産をシーズンへ持ち帰るべく「すぐ現実に戻り、このスーパースターの方たちを斬っていかないといけない。ベンチから攻略法を考えてます」と目線はぶれない。

 練習では、今季限りで引退し、特別表彰を受けるサバシアとキャッチボール。本塁打競争は3歳になる長男と並んでベンチ前で観戦した。鮮烈デビューした14年に選手間投票トップ当選したが、簡単に立てる場ではないことをこの6年間で学んだ。「事の重大さを、後々気付いていった。その中で選ばれたからには胸を張ってしっかりやりたい」。初めて立つマウンドの価値を熟知した上で、田中らしさを示していく。  (後藤 茂樹)

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2019年7月10日のニュース