阪神ドラ1近本“岩瀬先生”金言に感銘「足を生かしたプレーを」

[ 2019年1月12日 05:30 ]

研修を受ける阪神・近本(撮影・島崎忠彦)
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 日本野球機構(NPB)の新人選手研修会が11日に都内のホテルで開催され、12球団の新人選手ら112人が出席した。阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24=大阪ガス)は講師の岩瀬仁紀氏(44)の金言に感銘を受け、武器である俊足を生かして息の長い選手になることを誓った。見学した野球殿堂博物館では通算1065盗塁を記録した福本豊氏(71=野球評論家)の展示に見入った。

 近本は昨季限りで20年間の現役生活を終えたレジェンドからの金言を胸に刻んだ。

 「いい勉強になりました。大きな結果を残すことも大事だと思いますけど、長く結果を残せることも大事だと思っている。一年一年が勝負だと思うので頑張りたい」

 講師役は1002試合登板や407セーブのプロ野球記録を持つ岩瀬仁紀氏。「一日一日は大切な時間。僕も20年やりましたが、あっという間だった。2、3年先というのではなくて、自分の長所を伸ばして、今を大切にしてほしい」。メッセージは重く響き、決意を強くしてくれた。

 「自分の中では足が武器なので、足を生かしたプレーをしっかりできるようにやっていきたい」

 決して大きくない1メートル70・72キロの体格でドラフト1位の期待を背負ったのは50メートル5秒8の俊足を誇るからだ。最大の武器はプロの世界がどんなに厳しくても揺るがないし、揺るがせてはいけない。

 「壁や挫折を味わった時に(足を)信じることができるように。年齢を重ねていっても衰えないように、また伸ばしていけるようにしていきたい」

 足を武器に生き抜いた偉大な先人の功績にも触れることができた。午前中に見学で訪れた野球殿堂博物館。さまざまな展示品の中でも通算1065盗塁を誇り、「世界の盗塁王」と称された福本豊氏のユニホームに釘付けになった。「他とのライバル意識はない。誰かと戦うのではなく自分に焦点を当てて頑張ります」。これからの戦いへ大事なヒントをもらった。(長谷川 凡記)

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2019年1月12日のニュース