ソフトB甲斐、バットでキャノン!打率2割8分を目標「最低でも」

[ 2019年1月12日 05:30 ]

獅子の前でスイングする甲斐
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 ソフトバンク・甲斐拓也捕手(26)が11日、沖縄県内で自主トレを公開し、今季の目標に守備率10割と打率・280を掲げた。昨季はMVPを獲得した広島との日本シリーズで6度の盗塁阻止を見せ「甲斐キャノン」が注目を集めたが、今季は強肩だけでなく、鉄壁な守りとしぶとい打撃でさらなる飛躍を目指す。

 あいにくの雨模様となったが、甲斐の表情は明るかった。自身初の沖縄自主トレ。気温20度を超える温暖な気候の中、室内練習場で3時間半のメニューをこなした。

 「年が明けて気持ちは切り替わっている。初めての沖縄で動きやすい。野球をする環境もばっちりで充実している」

 攻守でのレベルアップが約10日間の沖縄自主トレのテーマ。まずはバットに変化を加えた。昨年11月の日米野球で西武・森のバットを借り、好感触が両手に残った。過去2年間はタイ・カッブ型の丸みのあるグリップエンドのタイプを使用していたが、2軍時代に使っていた通常のグリップに戻した。「良い感じで打てたので使っている」とティー打撃、フリー打撃で鋭い打球を広角に打ち分けた。昨季は打率・213に終わり、途中交代する試合が多かっただけに「最低でも2割8分は打ちたい。そのくらいやらないと貢献できない」と力を込めた。

 昨季はリーグトップの盗塁阻止率・447を誇ったが、満足はしていない。4つの捕逸と8失策を反省し「(ミスをゼロにするのは)可能だと思う。盗塁阻止率はそんなに意識しないが、ブロッキングやエラーをしないことが一番大事」と守備率10割を目指すことを宣言した。

 「去年はシーズン2位で個人の成績も全然(良くない)。リーグ優勝、日本一と完全優勝に貢献したい」と甲斐。9年目の今季は代名詞の「キャノン」だけではなく、攻守でチームをけん引する。

 ○…甲斐の自主トレに同行している堀内が、1軍デビューを誓った。昨季は育成選手から支配下選手登録されたが、1軍出場はなしに終わり「実力で上がって試合に出たい」と意気込んだ。空いた時間で甲斐と野球談議する時間を設け「いろいろな話をしてくれるので勉強になる。キャンプで試したい」と目を輝かせた。

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2019年1月12日のニュース