広島ドラ6正随 丸移籍でチャンス!開幕先発狙うぞ 外野奪い取る

[ 2018年12月10日 05:30 ]

10日の新入団発表を前に広島入りし、開幕1軍入りを誓ったドラフト6位・正随
Photo By スポニチ

 故郷に錦を飾るとはこのことだ。広島のドラフト6位・正随優弥外野手(22=亜大)は中学時代まで広島市で育ち、大阪桐蔭では4番打者として3年夏の甲子園優勝に貢献。亜大でも強打に磨きをかけてきた。10日の新入団発表を前に9日に広島入りした、ポスト新井の期待を担うスラッガーは1年目から戦力たるべく、頼もしい目標を掲げた。

 「開幕1軍が目標。スイングの速さと遠くへ飛ばすことには自信があるので、一目置かれるように、キャンプから思い切り振ってアピールしたいです」

 大学時代は1年春から東都リーグ戦に出場し、通算87試合で68安打、9本塁打、34打点。「精度が課題」と自己分析するように、粗削りな面はあるものの、ソフトバンク・高橋礼(専大)、巨人・鍬原(中大)から本塁打した実績が光る。

 「高校、大学と確率がよくないので精度を上げたい。長打もアベレージも、どちらも大事だと思っています」

 現在、亜大グラウンドで行うトレーニングは短距離ダッシュなど瞬発系がメイン。打撃練習にも毎日励んでおり、マシンや投手が投げる球を打ってフォーム固めに努めている。守備では外野とファーストの本職以外に、サードにも挑戦中だ。

 今オフはリーグ3連覇を果たしたチームから、丸が巨人へのFA移籍で抜けた。言わずと知れた不動の中堅手。「カープからすれば大きな戦力を失ったと思う」としながらも「自分らには枠が1つ空くのでチャンス」として言葉に力を込める。

 「野間さんがセンターに回れば、レフトが空くと思う。競争に勝ちたいと思います」

 東都大学リーグからは国学院大・清水(ヤクルト)、中大・上茶谷(DeNA)、梅津(中日)、甲斐野(ソフトバンク)らがプロへと進んだ。「負けられないし、負けていい投手はいない」。その意気込みやよし…だ。

 同じ東都でもまれ、右の大砲候補として6位入団した新井も99年に開幕ベンチ入りを果たし、2戦目には初出場を果たした。外野手として開幕戦にスタメン出場すれば、69年の山本浩司(後に浩二、6番中堅)以来50年ぶりの快挙になる。

 いざ、地元出身の大先輩に続け。正随のデビューが待ち遠しい。(江尾 卓也)

続きを表示

2018年12月10日のニュース