オリ1位・太田は“超異例”親子鷹 父はチームの打撃投手「とてもうれしい」

[ 2018年10月26日 05:30 ]

18年プロ野球ドラフト会議 ( 2018年10月25日 )

オリックスの1位指名が決まり父・太田暁氏(左)に帽子をかぶせてもらう天理・太田椋  (撮影・後藤 大輝)
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 球界でも超異例の親子鷹が誕生した。オリックスから1位指名された天理・太田椋の父・暁さんは、現オリックス打撃投手。指名直後に行われた記者会見では喜びと驚きが、入り交じった。

 「まさか1位とは思っていなかったのでビックリしています。父と同じ球団でできるのはとてもうれしい。お互いにしっかり頑張って、チームのために貢献したいです」

 暁さんは帝京第五(愛媛)から88年のドラフト6位で近鉄に入団。内野手として8年間プレーした。太田は「プロの時代は写真でしか見たことがありません」と言うが、小学3年で野球を始めたのはもちろん父への憧れがあったから。羽曳野ボーイズ時代はオフシーズンに、父の投げる球を打ち練習に励んだ。

 「とても打ちやすいボールです」

 高校通算31本塁打もさることながら、一番のセールスポイントは高校屈指の守備力だ。派手なプレーは好まず、確実に一つのアウトを奪い取る。西村監督は「安達の後の遊撃手が一番の補強ポイント」と語り、安達に次ぐ未来の正遊撃手候補として期待した。

 「夏の甲子園では対戦できませんでしたが、テレビで見ていて良い投手だと思った。打てるように努力していきたい」

 今夏の甲子園でブレークし、日本ハムから1位指名された金足農・吉田との対決に思いをはせた。広島に入札された小園の外れ1位となったが、気負いはない。「今は自分の方が技術が下。しっかり練習します」。まずは1軍に上がり、父の投球で打撃を磨く。二人三脚で歩む新たなサクセスストーリーが始まった。

 ▼オリックス・太田暁打撃投手 似ている部分は顔だけですね。まさか同じチームでできるようになるとは。嬉しいけれど、複雑な気持ちもある。まだまだなのでしっかり鍛えて、将来はオリックスの顔になってほしい。

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