八戸学院大152キロ左腕・高橋 神宮行きへ大一番でのフル回転誓う

[ 2018年10月24日 09:00 ]

八戸学院大の左腕エース高橋。神宮大会初出場へフル回転を誓う
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 【伊藤幸男の一期一会】青森・八戸学院大のMAX152キロ左腕・高橋優貴(4年)が学生最後の大一番に照準を合わせた。

 27日の東北地区大学代表決定戦・東日本国際大戦(ヨーク開成山スタジアム)に先発予定。同カードを制し、翌日、富士大―東北福祉大との勝者に連勝しない限り、明治神宮大会(11月9日開幕)出場権はつかめない。今秋の北東北大学野球リーグは富士大に次ぐ2位に終わったため厳しい条件ながら、高橋は「ラストチャンス。勝てば神宮だし。勝ちにこだわって.それだけを求めて投げます」と無心を強調した。

 最長3連投は覚悟の上だ。「ここで力を出し切らないと。やはり全国大会に出場したいですからね」。東海大菅生在校時の14年夏は西東京大会決勝で日大鶴ケ丘に1点差の惜敗。今春、全日本大学選手権出場をかけた北東北大学・リーグプレーオフでも富士大に敗れた。全国に無縁のまま、アマ野球人生を終えたくなかった。

 胸を張れる記録は残した。リーグ最終戦で富士大・多和田新三郎(現西武)が持つ通算奪三振記録を2個更新する301奪三振に到達。「昔投げ合って“こういう人がプロに行くんだな”と思った。うれしかった」。4年間で最優秀投手など表彰は無縁だったとあり「何かタイトルを」と登板間隔を調整した正村公弘監督(55)の親心に感謝した。25日はプロ野球ドラフト会議。プロ志望届を提出している高橋にとって、今季大ブレークした「16勝右腕超え」はプラスになるはずだ。

 「いずれにせよ2日で終わるんだから。後輩のためにも投げきりたい」。13年秋に出場して以降、明治神宮大会から遠ざかる同大を、高橋が引っ張る。

 ◆高橋 優貴(たかはし・ゆうき)1997年(平9)2月1日生まれ、茨城県出身の21歳。茨城・田彦小3年から野球を始め、同・田彦中を経て東海大菅生に入学。甲子園出場はかなわなかったが、同校OBが八戸学院大に在学している縁で入学。今秋リーグ奪三振記録を樹立し、優秀選手賞に輝く。1メートル78、82キロ。左投げ左打ち。

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