ロッテ、藤原一本釣りも 井口監督1位指名明言「三拍子そろっている」

[ 2018年10月24日 05:30 ]

ドラフト会議に向けて、スカウト会議を行ったロッテ・井口監督(右)。左は永野チーフスカウト、中央は松本編成部長
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 ロッテは23日、ZOZOマリンでスカウト会議を行い、井口資仁監督(43)は25日のドラフト会議で大阪桐蔭の藤原恭大外野手(3年)を1位指名することを明かした。高校通算32本塁打のスラッガーで単独指名となる可能性もある。ヤクルトは同じ大阪桐蔭の根尾昂内野手(3年)を1位指名することを公表し、中日に続く2球団目となった。

 午後1時半から約5時間半をかけた会議だったが、1位は全会一致ですぐに決まった。午後7時すぎに取材対応した井口監督は、藤原の指名を明言した。

 「大阪桐蔭の藤原君でいかせてもらうことになりました。三拍子そろっているし、将来のマリーンズを背負ってほしい。うちに一番、マッチする選手」

 藤原は今夏、大阪桐蔭の4番打者として史上初となる2度目の春夏連覇など3度の甲子園優勝を果たし、同僚の根尾とともに今ドラフトの目玉の一人だ。

 50メートル5秒7の俊足は、強風が名物である本拠ZOZOマリンでは武器になる。高校通算32本塁打を誇る長打力もあり、将来的には打率3割、30本塁打、30盗塁のトリプルスリーも狙える逸材だ。井口監督は「脚力もあり、守備範囲も期待する。スター性もあり、西武の秋山君とか、ああいうタイプになるのではないかと思っています」と期待を寄せた。

 外野手は岡田が引退し、荻野、角中ら30代の選手が中心になる。「年齢層も上がった。チームの課題は明確」と指揮官。世代交代を含めた補強が急務だった。球団は3年目の平沢、1年目の安田と3年間で2度、高校生内野手を1位指名しており、外野手に藤原が加われば打線の中核を担う「未来予想図」が出来上がる。

 競合になった場合は「私が引く予定です。右か左か、迷っている」と苦笑いした井口監督だが、1位は根尾に集中するため一本釣りの可能性も十分にある。 (福浦 健太郎)

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2018年10月24日のニュース