西武・森　３度の満塁機で適時打＆５号「今日はそういう日や」

交流戦   西武９―２中日 （ 2018年6月16日    メットライフＤ ）

＜西・中＞６回２死、この日３度目の満塁機で右越えにグランドスラムを放つ森（撮影・木村　揚輔）
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　また来た。西武・森は心の中でつぶやいていた。「久々のスタメンやからな。今日はそういう日や」。初回、３回に続いて迎えた満塁の場面。それまで三振、右前適時打と来て、６回２死満塁では豪快な５号グランドスラムを右翼席に運んだ。

　「会心だった。久々のスタメンで気合が入っていた。フルカウントで何でも振ろうと思っていた」。満塁弾は今季２本目で、計２安打５打点。これで今季は満塁機で１３打数５安打の打率・３８５で、１７打点は１２球団トップだ。先発投手との兼ね合いで４試合ぶりのスタメン。辻監督が「（中軸の後ろで）一番のポイントゲッター」という６番に据えられ、存分に走者を還した。

　先輩の復活をバットで祝った。大阪桐蔭時代の１２年、甲子園で春夏連覇を果たした際にバッテリーを組んでいた阪神・藤浪が、前日の楽天戦で４０７日ぶりの勝利を挙げた。森は３日の試合で１年先輩の右腕と公式戦初対戦。四球に終わったが「慌てていないし、安定していた。（近いうちに）勝つだろうな、と思っていた」と復活勝利を確信していた。それだけに「驚きはしないけど、うれしいですね」と祝福した。

　チームは交流戦１０勝６敗。２年連続の勝ち越しを決めた。クリーンアップの後ろに控えし満塁男。残り２試合、勝率１位へ向けて「しっかり走者を還す、という意識を常に持っている」という森の存在は、何とも心強い。　（鈴木　勝巳）