阪神・能見に“ウル虎C”プラン 中継ぎで手薄な左腕増員へ

[ 2018年5月29日 09:00 ]

16年9月30日、巨人戦の7回にリリーフカーに乗って登場する能見
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 阪神が1軍で手薄となっている中継ぎ左腕の強化として、能見を中継ぎ起用する“ウルトラC”プランを温めていることが28日、分かった。

 現在、5連勝中で広島に次ぐリーグ2位。好調なチームにあって、不安材料と言えるのが、岩崎1人しかいない左腕の中継ぎだ。昨年61試合に登板し、2年連続50試合登板とフル回転してきた高橋聡は、左肩のコンディション不良により2軍で再調整中。若手左腕では島本、山本が昇格したものの、ともに結果を残せず定着できなかった。

 チーム2位の17試合に登板する岩崎はマテオの不調もあり、リードした試合終盤での起用も今後は増えることが予想される。昨年もブルペンは高橋、岩崎の左腕2人態勢。左の強打者へのワンポイント起用も含め、もう1人、左腕を増員できればバランスは良い。

 そこでチーム内で検討されているのが、能見の中継ぎ起用だ。今季はキャンプから順調に実戦を積み、開幕ローテーション入りを果たしたが、3試合で2敗と勝ち星に恵まれず、2軍調整中。本格的な中継ぎ転向は08年以来となるが、金本監督はじめ、首脳陣は豊富な経験から白羽の矢を立てる可能性が高い。

 25日のウエスタン・中日戦では7回無失点の快投で好調をアピール。1軍でも直球の最速が149キロをマークするなど、元気な姿を見せている。次回の登板予定は未定となっており、中継ぎを見据えて、短いイニングでの起用も考えられる。この日、39歳の誕生日を迎えたベテランの新境地開拓に注目が集まる。

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2018年5月29日のニュース