メッセ先陣!鷹狩りで加速だ 球団史上初交流戦期間中10勝到達なるか

[ 2018年5月29日 05:30 ]

交流戦   阪神―ソフトバンク ( 2018年5月29日    甲子園 )

交流戦に向け、甲子園で汗を流したメッセンジャーが気合のガッツポーズ(撮影・神原 有沙)
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 「日本生命セ・パ交流戦」が29日に開幕する。阪神はソフトバンク戦(甲子園)に臨む。“開幕投手”を務めるランディ・メッセンジャー投手(36)はここまで7勝をマーク。3試合の登板が予想される交流戦で3連勝すれば、球団史上初となる期間中での10勝到達となる。目下5連勝中のチームは、頼れるエースの快投でさらに加速する。

 「幕開け」を託せるのはこの男しかない。甲子園での投手指名練習に参加し、最終調整したメッセンジャーは、交流戦を前に静かに意気込んだ。

 「自分としては、これまでと変わらず、やるべきことをやっていこうと思っている。自分に勝ちが付いて、(チームの)連勝がスタートしているので今まで通りやるだけだよ」

 いきなり激突するソフトバンクには、規格外のパワーを誇る柳田がいる。パの強打者との真っ向勝負にも期待が集まるが、そこは交流戦9回目の助っ人右腕。「もちろん、パ・リーグの打者との対戦は楽しみだよ。短い期間で長く対戦はしないけど、自分の中で相手の情報を得て、やれることをやりたい」と平常心を強調した。

 開幕から9試合でリーグトップタイの7勝(2敗)を挙げ、自己最速ペースで白星を積み上げてきた。交流戦では順調にいけば3試合の登板が予想され、3連勝すれば10勝目に到達。期間中に自身7度目の2桁勝利を決めれば、球団史上初の快挙にもなる。

 それでも、エースは、快調な白星量産態勢も冷静に受け止め、目標としてきた「偉業」への通過点とした。

 「今シーズンに入る前に自分の中で達成したいことが頭にあった。それを達成するために、自分でやるべきことをやる、と高い意識を持ってやってきた。その中で交流戦(期間中)で10勝もできたら良いと思う」

 視界に入っているのは、バッキーの持つ球団の外国人最多勝利数「100」だ。開幕前の時点であと「16」に迫っており、残り9勝。偉大な先輩の背中だけを見て、今季を駆け抜けるつもりでいる。

 ソフトバンク戦は過去5試合で0勝5敗、防御率3・82と相性の悪さが目立っても「過去のことは終わったこと」と真っさらな気持ちでマウンドへ上がる。交流戦は最近3年に限れば9試合で5勝2敗、防御率1・39。数字は右肩上がりなだけに、快投の予感が漂う。

 「先発で投げる以上、完投を目指して、どんな状態でも長いイニングを投げられるように。(ソフトバンクは)1番から9番まで良い打者がいる、だからこそ、毎年勝ち続けている。ただ、甲子園はDHがないからその辺は違うんじゃないかな」

 安心安全の右腕が、交流戦の快発進をアシストする。(遠藤 礼)

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