8球団で業務開始 球団首脳も気合十分の仕事始め

[ 2018年1月6日 05:30 ]

鏡抜きでしぶきが上がり驚く(左から)太田専務、王会長、後藤社長
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 プロ野球は5日、昨季の4位からの巻き返しを狙う巨人、2年連続日本一を目指すソフトバンクなど8球団が18年の仕事始めを迎えた。日本野球機構(NPB)も新年の業務をスタートさせた。

 【ソフトバンク もっといい思い】 鏡抜きが行われ王貞治球団会長は「いい思いをした後は、もっといい思いをしようと突き進んでほしい」と2年連続日本一に期待した。今年は球団創設80年の節目。後藤芳光球団社長兼オーナー代行は「進化し続けるホークスをお見せしていきたい」と抱負を語った。

 【西武 雄星&おかわりが逆襲キーマン】 居郷肇球団社長が主力への期待を口にした。エース菊池に「今年はソフトバンクに勝ってもらって、かつ昨シーズン通りの成績を残してもらえれば」と要望。主砲・中村にも「ホームラン王を獲れば優勝できる」と言い、所沢を本拠として40周年の節目のV奪回を期待した。

 【オリックス 土佐犬のように】 大阪シティドームとの合同で行い、1日に就任した湊通夫球団社長が集まった社員に「皆さんと成功を分かち合えれば」などとあいさつした。長村裕之球団本部長は「今年は戌(いぬ)年。土佐犬みたいに食らいついたら離さない、諦めない気持ちでいく」と決意を語った。

 【日本ハム 夢や感動与える】 竹田憲宗球団社長は社員を前に「他に類のないエンターテインメント空間をつくり、夢や感動を与えてほしい」と語った。日本一の16年に続き5位だった昨年も本拠地の観客動員が200万人を突破。「3年連続で200万人が目標。価値、満足度を上げていきたい」と誓った。

 【ロッテ チバニアン旋風】 山室晋也球団社長は「井口監督で新しい風が吹く」と期待。訓示では約77万年前、地磁気のN極とS極が最後に逆転した地質年代名称が「チバニアン」になる可能性が高いことを引用し「6位のところが1位へ。野球界もチバニアンが来る」と昨季87敗からの巻き返しを誓った。

 【巨人 ∨奪回へ正念場】 老川祥一オーナーは「読売巨人軍としての目標はただ一つ、勝利です。今年は正念場ですが、リーグ優勝、日本一奪回を目指して頑張っていきたい」と目標を掲げた。夜には都内で行われた「新年互礼会」に参加。OBの松井秀喜氏が2年ぶりに宮崎春季キャンプを視察に訪れる可能性を聞かれ「来てくれるようなふうには聞いているが、具体的なことは聞いていない」と期待した。

 【阪神 優勝のチャンス】 今季は金本監督が就任して3年目で揚塩健治球団社長は「今年は優勝、日本一の好機だと思っている。戦える基礎的な力が備わってきた」などとあいさつ。また、昨年末に急性虫垂炎の手術を受けたことを明かし「悪いものは私が去年のうちに全部切り落とした」と笑った。

 【ヤクルト 反省生かして】 昨季は球団ワーストの96敗で最下位に沈んだ衣笠剛球団社長は「反省を生かして強いチームづくりを心掛ける」。育成重視の方針で「ドラフトでは高校生を3、4人獲りたい」と語った。今季から神宮に弾道測定器「トラックマン」が導入される予定で、専属部もつくって強化をサポートする。

 【NPB】 昨年11月に就任した斉藤惇コミッショナーは、職員を前に「(球界が)元気が出るシステムをつくらないと。失敗を恐れず、思い切って新しいことにチャレンジしよう」とあいさつ。12球団の春季キャンプも視察予定。プロで資金をプールし、アマ側を支援したい考えも示した。

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